![アメリカ](https://emoji.ameba.jp/img/user/re/red-emperor/39495.gif)
![ひらめき電球](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/089.gif)
まずはソフトシェルクラブ
![かに](https://emoji.ameba.jp/img/user/ch/chatamama-family/4476169.gif)
脱皮したばかりのブルークラブ(ワタリガニの一種)を殻のままフライにして食べる、あれです
![ニコニコ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/139.gif)
このソフトシェルクラブには食いしん坊として真剣に考えるべき点があります
![!!](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/176.gif)
今から12~13年前を思い出してみてください
![アップ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/173.gif)
日本のどこのレストランのメニューにもソフトシェルクラブが、お洒落な料理の一つとして載っていたものです
![ひらめき電球](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/089.gif)
それが現在はどうでしょう
![はてなマーク](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/040.gif)
お気づきではないかもしれませんが、ほとんど目にすることがないのです( ̄□ ̄;)!!
なぜでしょうか
![!?](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/177.gif)
自分の経験をお話しすると、私はソフトシェルクラブを、若い頃アメリカ南部での遊学時代に初めて食べました
![食事](https://emoji.ameba.jp/img/user/ne/nezumi-co/46276.gif)
そのときの印象は、非常においしい、珍しい料理だなというもので、悪い印象は皆無でした
![合格](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/304.gif)
ところが、だいぶあとになって日本で初めてソフトシェルクラブを食べたとき、感想は180度逆でした
![むっ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/146.gif)
それはソフトシェルクラブに小麦粉をまぶして天ぷらにしたもので、頬張るとコップ1/3くらいはあるんじゃないかというほどの揚げ油がじわっと染み出してきます
![ダウン](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/175.gif)
「なんだこれは」
と思いました
![ガーン](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/141.gif)
私はそのとき、水産物というものはボタンを一つかけ間違えると、あれだけおいしかったものがこんなにもまずく仕上がってしまうのかと、大いに驚きました((((((ノ゚⊿゚)ノ
そして。アメリカと日本のソフトシェルクラブ料理はどこが違うのか、昔を思い出しながら考えてみました
![ひらめき電球](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/089.gif)
そもそもカニの姿が明らかに違っています(>_<)
ニューオリンズあたりのレストランで出てくるソフトシェルクラブは、生きているときと同じように皿の上で立ち上がっています
![アップ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/173.gif)
一方、日本のそれは油でべちゃっとしていて、まるで床に叩きつけられたような姿
![ダウン](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/175.gif)
これがすべてを物語っています(;^_^A
日本の水産会社はソフトシェルクラブ自体を輸入することには成功しても、レシピは輸入し忘れてしまったのですヽ(`Д´)ノ
ソフトシェルクラブがおいしい理由は、その歯触りにあります
![ひらめき電球](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/089.gif)
もともと脱皮したばかりのカニなので、味自体にさほど深みはありません(・・;)
バリバリとした歯触りこそがソフトシェルクラブ料理本来の持ち味なのですo(^-^)o
このバリバリ感は、小麦粉ではなくコーンミールで揚げることによって生まれます
![ひらめき電球](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/089.gif)
乾燥させたトウモロコシを粉にしたコーンミールだからこそバリバリに揚がり、またコクも出るのです
![にひひ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/193.gif)
このレシピを輸入しなかったことは日本側の致命的なミスでした
![叫び](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/254.gif)
しかし、ことソフトシェルクラブに関しては、アメリカと日本を比較するのは無理があるかもしれません(´□`。)
アメリカのソフトシェルクラブ料理には長い歴史があるからです
![ビックリマーク](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
ニューオリンズ周辺でソフトシェルクラブが名物になった理由は、カニを育む肥沃なミシシッピ川と、黒人の安価な労働力が存在したことにあります(o^-')b
豊富なプランクトンを食べて育ったカニがたくさん獲れると、黒人の労働者がじっと眺めてカニの脱皮を待ちます
![カニ](https://emoji.ameba.jp/img/user/ay/aysmallbekkan02/881376.gif)
そしてカニが脱皮をした瞬間、胸のあたりの神経にピンを素早く刺して締め、甲羅の硬化を止めるのです(^_^)v
それに加えてアメリカ南部にはフランス料理のバックグラウンドもあります
![フランス](https://emoji.ameba.jp/img/user/ni/nishi-0516-percussion/240724.gif)
こうした環境でソフトシェルクラブ料理は発展を遂げてきたのです
![ひらめき電球](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/089.gif)
今でもミシシッピ川では、大きな漁船がカニを獲るためのトラップ(餌箱)を1000個くらい水に沈めるのを見ることができるはずです
![パー](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/106.gif)
そうして獲れるカニは、私が現地に遊学した1961年頃に一皿6匹12ドルで売られていたカニと同じように、とってもおいしいはずです
![ウマッm](https://emoji.ameba.jp/img/user/ta/tanoshiku-nonbiri/3184181.gif)
また非常に味の濃い、カニのむき身の瓶詰めもありました
![ひらめき電球](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/089.gif)
これもまた、なんともおいしいものでした。もしニューオリンズに旅行する機会があれば探してみてくださいo(^-^)o