2015.8.5(水)発売、僕らの1st SINGLE「#夏の微熱」のMVが公開されました。

今日は僕らの大切なこの子についてメインコンポーザーなりに解説しようと思います。



テーマは夏、それもどこか寂しげなんだよ。

夏って僕の中で、四季の中で一番明るい感情と寂しい感情の振り幅が大きく感じるんだ。

前に、結構話したけど僕は空を見るのが好きで。

特に夜空は好き。小さい頃から星空を良く見てた。

だから歌詞にあるようにMVの収録は真夏の夜空で撮影したかったんだ。

空に向かって音を飛ばしたかった。

1サビ前半は大きく広がるんだよね、夜空に向けて。

"真夏の曇天に重ねる恋模様"、そう見上げた空は僕みたいだったんだ。

それで後半から走り始める。

子供心を回想する。目まぐるしく景色が移り変わる。

夏は駆け抜けるんだ。

走らなきゃ終わっちゃうんだよ。夏って。

だから女の子のスカートって短くなるんだと思うんだ。

きっと短い夏を走り切る為。

ギターソロ前のセリフ、

きっと僕らはまだ小さな小さな燻んだ渡り星なんだ。

世界で一番売り上げをあげるバンド、一番の動員があるバンド、何かの賞を狙うバンド、

そんなとこ目指してない。

僕らが、僕ららしくさで一番に輝ける一等星になりたいんだよ。

その意味を素直に埋め込んだ。

そして#夏の微熱、の意味。

この#はまずハッシュタグのこと。

Twitterとかインスタとか、よく使うやつ。

きっと10年、20年もしたら使ってないんだよね。

あったあった、ハッシュタグ(笑)みたいな。

だからこの"2015夏。"という事実を曲に埋め込みたかったんだ。

そうそのフレーズを使わずに。

きっとそうしていくうちに10年なんてすぐに経って、

言葉は過去のモノになって。

けど敢えてこのフレーズを入れたこの曲は色褪せない。

そんな拘りがあったんです。

けど歌詞についてはあまり触れたくないんだ。

歌詞って解説するのは僕の中でナンセンスで。

好きなミュージシャンの歌詞を読みながら自分の世界、自分の脳で解釈するのが一番楽しくない?

インタビューとかで言葉ひとつひとつ解説していくことは簡単だけど、

じゃあ愛心ってなに、微熱ってなに、ってなったときにあ、もしかしたらって考えてくれるのが嬉しいんだ。

僕が音楽を聴き始めた頃は特にそうだったな。

歌詞解釈サイトなんてあってさ。笑

ヴィジュアル系にもよくあったね、僕はシドさんの歌詞とかよく自分の中で解釈したり、他の人と照らし合わせてみてた。

近頃そういうの聞かないし。少しさみしいよね。音楽ってとっても楽しいものだから。

今日みたいに少しヒントは出すし、

CLØWDはそういう楽しさとか、皆と共有したいな。

ヴィジュアル系っていうジャンルは本当にいい枠組でジャンルレスジャンル(言葉おかしいけど)だと思うから、僕はこの曲がCLØWDの2015年の邦楽に叩き付けた一枚、そしてヴィジュアル系の2015年シーンを代表するに台頭する曲だと思ってる。

そうしてそうだというメッセージが皆からも多くて嬉しい。伝わってるんだなって。

YouTubeの音でどこまで伝わってるかわからないけど、

今回はサウンドもかなり進化してて。

エンジニアさんも徳永大知さんという以前から僕は音を知っていてとても尊敬していた方に頼ませて頂いて。

レコーディング自体は自分たちで行っているので、とにかく満足行くテイクまで繰り返す。

そしてmix(その名の通り何百という音を混ぜる作業)を徳永さんに経てもらうと、本当に音の広がりが、んー分かりやすいので言えばBメロに入る辺りからぐわっと広がるのとか、イントロの音の締まりとか、自分らじゃ絶対表現出来ない音の像を作り上げてもらったんだよね。

そしてManipulatorに皆もご存知Yo-shiTさん。僕はこの人の作る曲も歌詞もサウンドも全部大好きで。

マニピュレーション的な部分は自分が弱かったのを理解していたし、サウンド面でも理想があったから手伝って頂いたのです。

楽曲やアレンジはとにかく自信があった。

やはりサビの繰り返しから切り替えてベースはstay、ギターをONさせて分数コードにするあたりとかあまりヴィジュアル系じゃ使わないし、僕ららしいアレンジだと自信持って言えます。

2Aとか2、4にスネアを持ってこないのは樹のアレンジだし、2Bはラウド要素、からの後半切り返して走り出すとこの気持ちよさが計り知れないね。

前回のセブンスセンスでのRAPが評判だったのでAメロは庵のRAPパートを増やした。
他のメンバーじゃ出せないテイストを持っているんだ。

そして2サビ後のカノンをマイナー調にして転調させた。

ここから激情とも言えるドラマティックな展開、甲子園で言えば7回裏からの怒濤の攻撃を見せつけたくて、大幅に裏返した。

ギターソロはサビとは関係ない、そして半尺続きのコード展開を繰り広げたんだけど、

そこにあの天才ギタリストが乗せてきたソロが秀逸だったので一発OK。

いい味出してくるんだよなーあいつ。

そしてラスサビもリズムパターンを変えて4つ打ち、ここから最後迄走り切る演出を持ってきたかった。

アウトロの「This summer has lonely you」のメロはイントロと一緒、

ただコードのアプローチを変えているので全然別物に聞こえるでしょ。

これが楽しいコードの充て方。

そして何より今回のMVPはちゃんこーだね。

ちゃんこーの歌じゃないとこの曲は絶対完成してないよ。

このキーの曲を苦しくもなくジャストに歌い込めるのは彼だけ。

皆にちゃんこーにキー合わせたって聞かれるけど、それはWAKEUPのときからやってるし、単純にちゃんこーが急成長してるからそう聴こえるんだ。

歌い回しの表現力、ボーカリストとして必要なものをどんどん蓄えていってる。

視覚だって、サビの堂々とした感じ、CLØWDのセンターを見事に背負ってるよ。


今日すごく長い文章書いたけど、これは押し付けじゃなく、僕なりの解釈。

嫌いなら嫌いでいい、惜しいと思ったら惜しいでいい、人にはその数だけの好みがあるし、僕らは諦めないもっと頑張るだけだ。

もし好きと思ってくれたなら、たくさん聴いて欲しい。

それが僕らアーティストの一番の願い。

それよりも先に余計な欲が出ているバンドマンは僕は嫌いだから。

沢山聴いて、会いに行ってみたいと思ったらイベントにも是非参加してくれたら嬉しいし、

生の感覚を味わいたかったらLIVEに足を運んでください。

LIVEだって、音源じゃ味わえない最高の躍動感の感動を提示してる自信あるから。


長くなったのに読んでくれてありがとう。

発売まであと1ヶ月弱だ。

是非手に入れる前に予約を忘れずに。

それまではこのYouTubeの試聴で絶賛楽しんで。

猟平


あ、あとdwango.jpさんにてなんとWAKE UP、フィクションØの全曲配信が開始されました。

特にWAKE UPは2nd Pressまで完売してしまっていて、それでも欲しいという声をたくさん頂いたのでこうして皆のケータイに保存出来るきっかけが得られて嬉しい。

是非興味があったらどうぞ。

▶︎dwango.jp CLØWD 楽曲ダウンロードページ
http://r.dwango.jp/u80179C4


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▶︎「#夏の微熱」対象インストアイベント情報◀︎

●8月5日(水)ライカエジソン東京店1時間店員18:00~
「猟平バースデー”Happy Kids"」
●8月9日(日)自主盤倶楽部インストア13:00~
「クラウド学園学力テスト」
●8月16日(日)BrandXインストア16:30~
「アニメの街、庵の街、池袋!CLØWD初コスプレイベント」
●8月23日(日)ライカエジソン東京店インストア12:00~
「CLØWDの夏祭り。-浴衣推奨イベント東京編-」
●8月29日(土)ライカエジソン名古屋店インストア14:00~
「CLØWDの夏祭り。-浴衣推奨イベント名古屋編-」
●8月30日(日)ライカエジソン大阪店インストア14:00~
「CLØWDの夏祭り。-浴衣推奨イベント大阪編-」
●9月20日(日)高田馬場ZEALLINKインストア13:00~
「遂に実現!冬真のゲーム実況!」
●9月20日(日)渋谷ZEALLINKインストア17:00~
「KØU PRESENTS アコースティックライブ」

▶︎結成4ヶ月にて、2015.8.22(sat)CLØWD1st ONEMAN LIVE「理想郷」即日完売!
それにつきCLØWD1周年記念特別公演、急遽決定!



2016.1.7(Thu) TSUTAYA O-WEST
CLØWD 1st Anniversary ONEMAN LIVE 「名も無き明日はない」
詳細後日発表