クローバーの会第5回お産の話
「自分らしい幸せなお産を見つけませんか?」のご報告です。
日時:2013年7月12日(金)10:00~12:00~お弁当食べながら13:00
場所:稲田助産院集会室
参加者:会員3名、非会員4名、スタッフ6名
テーマ:「自分らしい幸せなお産を見つけませんか?」と題してお互いのバースプランを発表し合い、シェアしました。
今回は妊婦さんも3名、妊娠を望まれている方も数名いらっしゃり、それぞれが「こんなお産をしたい!」と自分の中の幸せなお産をイメージしてこられました。
入院中にやりたいことで一番多かったのが、家族の立ち会い。家族で入院できる個室があればベスト。自宅なら理想的。リラックス方法としては、野生的に自分の感じるままにポーズをとりたい。いつも聞いている音楽やアロマ、ヨガやマッサージでリラックス!お風呂に入りたい!という意見もありました。産後直ぐでは、赤ちゃんを洗わないで欲しいとの要望。へその緒が繋がれたままでカンガルーケアしながら親子の静かな時間を過ごしたい!自分の胎盤を見てみたい!生まれて直ぐの赤ちゃんの記録を残して欲しい!等具体的なイメージが湧いていました。
また、あの時自分の気持ちを無視された姿勢や呼吸のタイミングを指示された事、子宮口を無神経に計測された事が辛かった。陣痛室に一人きりで待たされて心細かった。会陰切開しなくても産めたのでは?促進剤は必要だったのか?等の疑問や心の傷をシェアしました。
産後の母乳ケアやメンタルケアを相談できる場所を事前に知っていればよかったとの意見もありました。
それから、幸せなバースプランだけでなく、クローバーの会からあえてこんな質問もさせてもらいました。「予期せぬことがあった時に心の準備、家族との話し合いをしていますか?」
予期せぬこととは、逆子、双子、筋腫などによる予定帝王切開。胎児の心音低下による緊急帝王切開。予定日超過、微弱陣痛による促進剤の使用。出血過多による子宮摘出などになったときのことです。
今回の参加者の誰もが「マイナス思考だと身体にも良くないし、あえて考えない様にしていた」との意見でした。
助産院で産みたい!自宅出産したい!予定日に産みたい!立ち会い出産したい!夢見ていたのに、あんなに準備したのに...叶わない事もあります。思い通りにならない事が起こるのが人生です。
スタッフの中にも胎児の心音低下による緊急帝王切開になってしまった方がいました。その方の話では、そもそも産科医主導で受診していたし、患者としてそれが当たり前と言われるがままになっていた。リスクも考えていなかったし、母親と同じ様に安産だと楽観視していた。だから予期せぬことが起きてパニックだったし、ショックでした。医療介入により命を救っていただけた感謝の気持ちはありますが、自分がもっと知識として医療介入の事を知っていたり、明確なバースプランを持っていて、事細かく伝えられていれば、信頼関係を築きもっと円滑で満足のいくお産ができただろうと振り返えられていました。緊急時の事をあらかじめ考えておく事は大切だと思います。
バースプランの大切さ、妊娠前からの身体づくりの大切さ、そして産後の母乳ケアやメンタルケアの相談場所を前持って知る大切さを改めて感じられた会でした。また、個人的に経験者だからこそ喜びや悲しみも伝えられる...どうせなら幸せなお産を広めていけたら!と思いました。
☆以下は参加者さんからのアンケートより
お産の話を聞いてもらえる機会はあまりなく、気持ちをわかって下さる方たちに話す事ができて心が癒されました。ありがとうございました。
予期せぬことを考えたくなかったし、「自分にはそんなこと起こらない」と信じ込もうとして触れずにいた領域でしたが、筋腫や切迫早産、帝王切開など自分事として話しておく事は大切だと気づかされました。
自分のお産を改めて見つめ直す事ができました。ありがとうございました。
今までのお産、それぞれでしたが「いいお産したんだ」と見直せたような気がします。
自分の中の意見の整理と、他の方からの意見や情報を織り交ぜて、また新しいお産のイメージができました。ありがとうございます。
子供から教えてもらっているって事を忘れずに育児しようと思いました。
自然にまかせる。産院で出来る限りのそのままを大切にしたい。
お母さん達が自分のお産体験に様々な思いを抱えているのだという事に気づかされ「自分らしいお産」を良く考えて、女性たちがシェアしていくことの重要性を感じました。
参加された皆さん貴重なご感想ありがとうございました☆