秋晴れだった2年前の火葬の日も秋晴れでした。前日まで大雨だったのに。偶然と思うより、父が天気を変えてくれたんだと、勝手にそう思う。きっと母や兄は、命日も火葬の日も覚えてないだろう。あの時は、言われても言われなくても、気づかない事が幾つもあったと·····。父が亡くってから、時々自然と気づくみたいで。大切なことほど言葉では伝わらないってことも。寧ろ、言葉にしたら伝わらないのかもしれない。一緒に生きていたという、その事実の記憶を代える術は無いと思う。