山に行けなくなってもう4年ぐらいになります。一人で自由に山の風景を見たり撮ったりするのがとても楽しかったです。今思えば、知らない遠くの山に登っていても、父が元気で居たことが、山を歩く力になっていたと思う日々です。

 

旅先から家に電話しても、場所と天気ぐらいしか話さなかったけど、もうそれもできません。いつか電話をかけなくなる日が来るのは想定はしていましたが・・・・・。

 

いつも、何も言わず山に送り出してくれた父に私はお礼を言うこともせず、お土産も一度ぐらいしか送りませんでしたが、本当に父が喜ぶようなことをできないまま、あの日が来てしまったことに悔やみきれないままです。

 

あの日、大根作るのを拒んでしまいましたが・・・・。あの後おでん用に小さい大根を作りました。長年手入れしてくれた父の畑のお陰で、美味しい大根が出来て感謝するばかりです。そう、感謝することばかりです。あなたのやさしさに。