こんにちはクローバー

 

いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございますクローバー

 

さてまずはお詫びしたい事がございまして・・・

 

私、先日ひどい風邪をひいてしまいショック

 

ご予約いただいていた患者様に急遽日程のご変更をお願いしたりとご迷惑をおかけいたしましたタラー

ご協力いただきありがとうございました。

 

かなりマシになりましたが、まだ鼻声で大きな声もあまり出せず、これまた引き続きご迷惑をおかけしておりますガーン

体はいたって元気です。

 

症状極期の時に病院に行って検査しましたが、コロナもインフルエンザも陰性でちょっとホッとしました。

 

喉の痛みと咳・くしゃみ・鼻水、ダラダラ続く微妙な発熱が今回の症状でしたが、どうも同じような症状の風邪が流行っているようですね。

「コロナでもインフルエンザでもない、”謎の風邪”」と言われてるみたいですが、いや、ただの風邪やろ。

 

家でぼんやりと時間を過ごしている間、サカバンバスピスとアメ村のイケメンがSNSを席巻しておった・・・。

サカバンバスピス、かわいい・・・。

 

 

 

さて今日は口輪筋とリップフリップボトックスのお話です唇

 

私、お顔の中の筋肉で一番ややこしくて考えれば考えるほど頭が混乱するのが口輪筋じゃないかと思っております。

 

 

口輪筋は

 

 

口の周りをぐるっと取り囲んでいる筋肉で、

 

口を閉じる働きをするほかに

 

スカルプタ―のための美術解剖学2

 

「うー」、「おー」と発音するときに唇をすぼませたり丸まらせたりするのも口輪筋です。

 

後でまた少し書き足しますが、口輪筋は口周りの多くの筋肉と密接に重なりあっているため、口輪筋を動かす時には周りの筋肉も連動して動く事がほとんどです。

 

例えば、キスをする時のちゅーの口(↑)では、顎の筋肉(オトガイ筋)が連動して収縮しているのがわかります。

 

 

Hist Otorhinolaryngol 2019; 1:239-25

 

口輪筋は、上の図で

黄色で示されているところ(PP; Pars Peripheral)とピンクで示されているところ(PM; Pars Marginalis)

に大別されます。

リップを塗る部分がPM、それ以外の口周りがPP。

 

PP部の口輪筋は、口周りのたくさんの筋肉と連動して動き、表情をつくる時や会話をする時の細かい動きに関わります。

 

口元の動きと関連する筋肉はたくさんあり、それぞれが互いに重なったり入り組んだりして複雑な動きを織りなしています。

 

↑こういう風に、周りの筋肉と連動して口を動かすのがPP部の働きです。

 

一方PM部は何をしてるかというと、まず、唇の粘膜を外側に持ち上げる働きをしています。

 

Brirish Journal of Plastic Surgery (1983) 36. 141-153

 

上の図の、黄色いところがPP部、赤いところがPM部です。

(左上らへんの非常に筋肉っぽい図のところはもっと表層にある口輪筋です。PP部に含まれます。)

 

見てお分かりの通り、PM部が唇のJカールを形成しています。

 

 

口輪筋を構成する2つの部位の働きを知った上で、リップフリップボトックスのお話に移ります。

 

リップフリップボトックスは、人中短縮ボトックスとも呼ばれています。

人中が実際に短くなるわけではないのですが、上唇が少し上向きになるため、わずかに人中が短く見えるようになります。

 

 

静止時でもなんとなくふっくらしてるように見えますよね。

 

口輪筋のPP部にボトックスを効かせることで、PM部の収縮が優位になり、粘膜を内側から持ち上げる方向に働くため、このような変化が見られます。

 

リップフリップボトックスの恩恵をより受けられるのは笑った時に上唇がなくなるタイプの方です。

 

これ、数年前の私なんですが、笑った時に左右差が顕著に出るのはもともとで(向かって左側の方は笑顔時の笑筋や頬筋が優位で向かって右側は頬骨筋群が優位)、リップフリップボトックスのせいではありません。

 

 

ピンクの線画が静止時、ブルーの線画が笑顔の時。

 

Anatomy Lesson 14: “Jamie and Claire” or “Anatomy of a Kiss“ – Outlander Anatomy

 

口輪筋が収縮すると、唇は歯にペタッとはりつくように内側に巻き込まれます。

 

PP部の収縮がより強くPM部よりも優位な場合、上唇の巻き込みはより強くなり、赤色唇、つまりPM部が支配している部分が表面から見えなくなってしまいます。

 

急な手書き感。ぎゅーん。

 

ボトックスでPP部の緊張を緩めると、相対的にPM部が優位になってリップがフリップするというわけです。

(フリップ=捲れる、ひっくり返る)

 

 

逆に言うと、PP部の力がPM部に比べてそれほど優位ではない方はリップフリップボトックスでの変化は小さいかもしれません。

 

 

 

 

 

ボトックスは、ターゲットにした筋肉自体の力を弱めることでその効果を発揮させる事がスタンダードな使い方ですが、リップフリップのように、「ある筋肉を抑えることで相対的に他の部分が強まる」というパワーバランスの変化を利用した使い方もあります。

 

リップフリップ以外では、ボトックスリフトやブローリフトもそのような「綱引きの原理」を利用した使い方です。

 

めちゃくちゃ奥深いボトックスの世界・・・。

 

筋肉の動きをコントロールするのはボトックスだけ!

 

・・・と言いたくなりますが、本当にそうでしょうか?

 

この続きはまた次回にバイバイ

 

最後までお付き合いいただきありがとうございましたクローバー

 

 

黒田でしたクローバー

 

 

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