竹内栖鳳展へ。 | 手のひらの温もり。

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ささやかな喜びやスガマニなつぶやき…ちらほら…。

竹橋にある東京国立近代美術館に行ってきました。



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休日の会期末なので混雑は必至。
仕方なく、ワタシ的には珍しく午前中を攻めてみた。

娘から貰った招待券で、チケット売り場の大行列を横目にスンナリ入場。
ありがたや。


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「近代日本画の巨人 / 竹内栖鳳」の過去最大規模の回顧展であり
出品される本画は100点あまり。
1957年に開催された回顧展以来の大規模展で
主要作品、重要作品を可能な限り網羅

しかも、会期末の休日…予想以上の盛況っぷりでした。

いやはや、世の方々がこんなにも文化的生活をしておられるとは!

と、まずは作品よりも来場者数に圧倒されたりして…


ほぼ時系列に並ぶ作品の、最初の「芙蓉」18歳という年齢に驚きつつ
混雑の為ゆっくり進む流れに任せ、じっくり鑑賞でき

序盤の「枯野狐」に心を強く揺さぶられ
ウッカリ落涙しそうになったりも…。


動物好き故、動物画に強く惹かれる傾向あり
リアル以上の存在感な獅子…狐、雀、象、鹿、猿、兎、熊、家鴨、虎、猫。

そして重要文化財である「班猫」からは、暫く離れられなくなりました。



clover728さんのブログ


モフモフ以上のモフモフ(表現力無さ過ぎ)
フワッフワッ且つ美しい毛流の繊細なタッチ。

用心深かげに向ける美しい海の色を思わせるような碧眼の愛らしいこと。

先入観を差し引いても、絵画ド素人なわたくしでも
班猫は格別でありました。

このホンモノを観るために出掛けただけでも充分過ぎる幸福感。

に留まらず、いくつかの下絵からは構図への飽くなき拘りや

時代を感じる写生帖には図鑑か!?と見まごう微細な蝶やら

・・・堪能し尽くしました。


本当に素晴らしかったです。


独りで出向いたのも功を奏したかも知れません。

感動が身体に溜まり続けていたから…。


そんな2時間を過ごしても、まだ昼過ぎだったので
眼前の皇居を散策することに。


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周囲を通り過ぎることはあれど
なかなか足を踏み入れる事はなかったのでいい機会。

思いの外、強い日差しに辟易しましたが
木陰に逃げれば涼やかな十月の空気。

手入れの行き届いた樹木や下草は目に優しく
気持ちの良いひとときでした。


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引き籠もりがち且つお一人様苦手なワタシでも
奮起さえすれば新鮮な非日常が広がっているのだと実感。

アンテナ感度を上げて
少しずつ今まで持たなかった世界が広げられたらいいな


なんて、今日を振り返り考えたりしている。


カプセル効果かも知れないけれど…。



        ***


とか息巻いてみたが

娘と落ち合ってランチをガッツリ摂り
帰宅後、3時間半もグースカぴーと寝たワタシ。


体力の衰え甚だしい(>_<)