その日冷たい雨が降っていた | 虹の彼方に

虹の彼方に

日常遭遇した理不尽な事への怒りや疑問を書き綴ります。
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嬉しく思います。



数日前のその日は




雨が降っていた




車で出かけ帰宅するため




バイパスを走っていた




橋の下りに差し掛かった時




歩道を




車椅子の男性が登ってくるところが見えた




急な坂




正面から自分の腕の力では登れず





車椅子が急に後ろに走り出した時のことも





考えてだと思うが





坂を背に





動く足で地面を蹴りながら




登ろうとしていた








春の変わりやすい天気




突然の雨にずぶ濡れだ




その様子を車から眺め




車を止める場所を探した




そこから割と近いコンビニに車を置いて




走り出した









その車椅子の男性は




ほとんど坂を登れていなかった




その男性の脇を傘をさした人が




通り過ぎてゆく




まるで




その男性が存在していないかのように















走った




寒さで息は白く煙った




やっと追いつき




地面に膝を付きしゃがみ込んで




「私にお手伝い出来ることはありませんか?」




と声をかけた




男性は深く頭を下げ




「ありがとうございます。」とだけ言った




私は





車椅子の向きを変え




男性を乗せた車椅子を押しながら




坂を登った




2人ともずぶ濡れだった




せめて雨の当たらないところまで




送り届けようと思っていたら




坂を登り切ったところで




「もう大丈夫です。




本当に助かりました。感謝します。




ありがとうございました。」と




男性は頭を下げた




こういうのは





無理強いはいけない





「わかりました。




路面滑るのでくれぐれもお気をつけて。」と




笑顔で声をかけた




ずぶ濡れの私の笑顔...




お化粧が崩れて




相当キモかったと思う爆笑爆笑爆笑




そして




男性が無事に坂を下るのを見守った












翌朝




喉が痛み




熱が出た




本当に虚弱




喘息の再発だけは避けなければ










どうかあの男性は




風邪を引いていませんように🙏