2026年はクローバー混声合唱団ができて60年です。
このころの「広報めぐろ」の記事を前回ご紹介しましたが、ご好評にお答えして今日はその続編です。
「広報めぐろ」を昔々へとさかのぼっていくと「合唱指導者講習会」というものが出てきます。昭和39年1月です。場所は区立青年館(東町61)。合唱曲を理解する、発声法、指揮法、合唱団の運営方法などを7回にわたって学習します。職場や地域のコーラスの中心になって活動している人が主な対象です。区がこんなことまでしたのですね。
ところで、この頃の記事にはこれに限らず、戦後を強く感じさせるものが沢山あります。
「上目黒婦人学級入級者募集!(明るい家庭と楽しい生活設計)。場所は横浜銀行祐天寺支店。毎週水曜日午後1時から4時、会費はいりません。」
「生業資金の貸付、計画が具体的であること、一世帯十五万円以内、利率は日歩一銭」
「引揚者国債担保の都援護資金貸付をします。利子年六分」
「来るか赤痢の大流行―手洗い励行で防ぎましょう」
「汲取料金は汲取券で支払いましょう」
「農地改革で農地を買収され、まだ報償金を受取っていない人は至急請求して下さい。」
「米飯提供業者は食糧管理法の定めに従い登録をお忘れなく。」
「都営住宅の空き家募集の申込には米穀通帳を持参してください。」
「もはや戦後ではない」と言われたのは昭和31年でしたが、世間はまだまだ戦後でした。
ryu