先日借りてきた
ガンに生かされて 読み終えました


感想としては映画よりよかったです


映画も見終わった時はすごくよかったんだけど

現実を描いたエッセイと比べると

やっぱり脚色してるところがあり

とても残念でしたしょぼん


ネタバレになるのでこれから映画を見ようと思ってる人は

ここから先は読まないでくださいねごめんなさい


1番残念だったのは夏樹さんの最期の時

映画では奥さんの寛子さんが部屋に入ってきた時

すでに亡くなっていて

部屋には奥さんに宛てた手紙が風で飛ばされ舞っていた


実際は夏樹さんは最期の時

自分の異変を察して救急車を呼んでくれと頼んだ

病院で死にたくない家で死にたいと言っていた彼だったので

寛子さんは悩んだらしい

そして病院へ着く頃奥さんに看取られ天国へ旅立った


一人で逝ってしまったのと看取られたのでは大きな違いだし

何より夏樹さんはまだ生きたかったのだと思う

それを思うとドラマティックに脚色する必要はなかったと思った

救急車の中で死ぬことは美しくないのか?

最後までもっと生きたいと思った彼はすごいと思う

余命3ヶ月と言われてから

手術、吐血・下血を繰り返しなんと9ヶ月も頑張った彼。

死の9日前までネットにエッセイを綴り

5日前に「ガンに生かされて」のあとがきを書いた

ガン宣告の後うつ病やパニック症候群になり

投げやりになった時期もあったけど

住み慣れたハワイに移住した後は

笑顔を絶やさないよき父親だった


お父さんが亡くなった後長女のタマキちゃんが言った言葉には

涙がとまらなかった

夏樹さんは

生きるのに時があり、死ぬのに時がある、と死の直前に綴っていた

そういう意味では覚悟はできてはいたのだろうけど

自分の病気のこと以上に4人の子供達の養育費や

保険のきかないハワイでの治療費に頭を悩ませていた

自分が書くことドキュメントに出ることで少しでもお金を残せるならと

人前に出ることが嫌いだったのにいろんなことにチャレンジした彼


奇跡は起こらなかったけれど

子供達はきっと父親のことを誇りに思うだろう

ずっとずっと先に天国で逢えた時

すぐに親子だってわかるかな?

亡くなった年の姿で逢うんなら

わからないんじゃないの??なんて

天国とか信じてなかった私だけど

真剣に考えてしまいました