The Proctors 、買っちゃうよね。 | clover chronicles Ⅱ

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b-flower・Livingstone Daisy 八野英史の音楽年代記 クローバークロニクル2

proctors

Trouble With Forever / The Proctors
Album「Everlasting Light」

(Have a good)Teatime 4 × Friends of b-flower+Livingstone Daisy vol.1の、Recent Recommennded Musicでも紹介されていたThe Proctors 2013年の作品。

一度でもネオアコスタイルにイレあげた経験があるものにとっては、これは買ってしまわずにはいられない曲と音ですね。僕も買いました。

キラキラエレキギターとサラサラアコギ、優し声男Vocal+ガールVocalコーラス、低音削り気味Bassと空間埋めつくしのシンセでとどめを刺す。ここにさらにトランペットでもパッパラ鳴った日にゃー。
誰でも上記した程度の要素をつめこんでメリハリのあんまりない構成の曲をつくれば簡単にネオアコ風になります。
それこそ80年代のSarahの頃からの定番中の定番。
その昔、早弾きが特異な長髪のギタリストが2バスのドラマーとシャウト型のボーカリストを引き連れてマーシャルのアンプ爆音でマイナーキーの曲を演奏すりゃぁヘビメタになったのと同じ原理。簡単なものです。

僕の記憶からすると、92年頃にはもうすでに上に書いたネオアコのスタイルは完全に陳腐なものになっていて、本国のイギリスでも日本でもそういうバンドはどんどん減っていきました。
僕達 b-flowerも実際、93年のメジャーのアルバム「World's End Laundry」からはいろんな新たな「ネオアコらしくない」アプローチを試みていくことになります。

「もうその冗談は面白くない」という曲がスミスにありましたが、「ネオアコもギタポもスタイルとしてはもう全然オモンナイわー」って時期が長く続きました。

でもでも、この2014年にこのモロネオアコのサウンドのThe Proctorsを聴いて「いやぁーん、なにこれ、ええやんかいさー」と感じてしまうのです。
なんなんだろね、これは。
懐古趣味なだけ?
年をとっただけ?
いやいや、まずは何よりこのThe Proctorsの楽曲の良さと的確なサウンドアプローチがこの気持ち良さを産み出してるのは間違いないね、きっと。
この辺りのことは僕もまだはっきりわからないでいるところなので、またおいおい触れていきます。