The First of a Million Kisses | clover chronicles Ⅱ

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Perfect / Fairground Attraction
Album「The First of a Million Kisses」

エディ・リーダーが在籍したフェアーグランド・アトラクション88年の全英ナンバー1ヒット。
このアルバムはよく聴きましたね。
音楽のジャンル、趣味嗜好とかなんとかを越えて、まわりのみんなが「好き」っていってたような。

これは僕の想像でしかないけど、エディはこの頃メンバーのマーク・E・ネヴィンと恋人同士だったようで、それが少なからずこのアルバムに何か特別な雰囲気を与えているような気がします。



後にネヴィンと決別したエデイは、98年のアルバム「エンジェルズ&エレクトリシティ」でマークが書いたエディとの思い出を歌にした曲「カイトフライヤーズ・ヒル 」を取り上げます。


覚えているかしら 私たちがよく
カイトフライヤーの丘に登ったこと
あの頃の夏の晩はとても静かだった
はるか下には街が広がり 目の前には人生が開けてた
残酷で愚かな言葉が
残酷に、そして愚かに口にされるまで

時々私はあなたのことを思って
カイトフライヤーの丘に登るの
寒い冬には暖かい服を着込んで
私の見下ろすこの街のどこかで
あなたは眠っているのね
時々でいい ほんのちょっとだけでも
あなたの夢の中に忍び込んだりできないかしら

あなたは今どこにいるの
あの奔放な夏の恋人
あなたも時々私のこと思い出したりするかしら
そして登ってみたりするのかしら
カイトフライヤーの丘に

対訳:小笠原 玲子 さん


これ、マーク・E・ネヴィンが書いた詞だから男目線での歌詞として
私→僕
あなた→きみ
とかに置き換えてみると、なんかマーク、心残りがあるのかなってせつなくなりますね。

エディの方はこの頃インタビューで
「マークと組んでフェアグランドアトラクションの再結成は?」と訊かれて
「今の状態だとフェアグランドアトラクション時代の歌からソロになってまでの好きな曲が歌えるけど、バンドを組むと1人の男が書いた歌をずっと歌うことになるので、もたいないからそうはならないわ」とのこと。
やっぱり女子は強い・・・。