
JET JET COASTER / b-flower
Album「CLOCKWISE」
久しぶりに b-flowerの曲。
96年のアルバム「CLOCKWISE」から。
このアルバムは b-flower としては結構異色の作品として語られることが多いんですが、
僕たちとしてはそれほど異色な感じはないんです。
確かにそれまでのアルバムでは「繊細なネオアコバンド」というイメージが強かった
だろうから、音質的にハードなこのアルバムを聴いて「こんなになっちゃって・・・」
という声もあったけど、もともとネオアコという音楽様式を再現するために集まった
バンドではないので、これくらいの振れ幅は小さなもの。
まあ、どんなハードな曲でも僕がこの声で歌えばネオアコと分類されちゃうんですがね。
面白いでしょ。
この曲は「恋愛ソング」
僕は実はこういう身も蓋もない恋愛ソングがかなり好きなのです。
ラヴソングや恋愛の歌は「聴いてて恥ずかしくないと意味がない」というのが持論で
ジョン・レノンの『オー・ヨーコ』くらい恥ずかしげもなく「こいつ公衆の面前で
バカじゃねえの?」と言われるような歌が本当のラヴソングなのではないかと。
いつかは僕もそんなん書くんやろうか?
この曲で思い出すのは発売当初、バンドメンバーやマネージャーと夜、車移動してる時に、
スピッツの草野くんがパーソナリティーをやってる番組がFMラジオでかかってて、そこで
草野くんが「以前、対談したことがあるんですが」みたいなフリの後、「では聴いて下さい、
b-flowerでJET JET COASTER」って、なんとこの曲をかけてくれたんです。
メンバー一同「おお!ええやつやなぁ、草野くん!」とかなり盛り上がりました。
JET JET COASTER
海風がキリン草を揺らして
土曜日の遊園地の光
「大好きだわ」とか軽々しく ほら君が言うから
加速度がついて ときめきにヒュッと落ちてく
青くもなくて 誰も悲しまない 無実のままの恋なんて ウソさ
世界の声を笑いとばし進む どうしようもない 僕達なんだもの
ぐるぐると回る水平線や 襲い来る新しいパノラマ
ただなすがままにスクリューに もう身をまかせちゃえ
止まるはずないよ どうなったって知らないからね
涙もなくて 争うこともない 無傷のままの愛なんて ムダさ
世界の頬を紅く染め抜いてく どうしようもない 僕達なんだもの
ループを抜け出た コースターは
クレーンより高く 天国へとまっしぐらさ ラララ
しゃべり続けてるスピードは 時速を越えて
終わるはずないよ どうあがいたって楽しいだけ
青くもなくて 誰も悲しまない 無実のままの恋なんて ウソさ
世界の声を笑い飛ばし進む どうしようもない 僕達なんだもの
この曲のPVはあんまり好きじゃないけど、一応ご覧あれ。