「パパとママはいくつのときに結婚したの?」
むすめちゃんからそんな質問をされた。
21歳だよ。と答えると今度は
「何歳で知り合ったの?」と言うので
16歳だよ。と答えると、へー?と言って不思議そう。
なんでも、知り合ってから結婚するまでそんなに時間があるんだってところが不思議に思ったみたい。そんなことを考えるんだな~と、女の子ってやっぱり男の子とは違うなと改めて感じました。
そんな話をした数日後、たまたま一人で車で出掛けることがあり、運転をしながらふと出会ったころを思い出してました。
高校に入学して、高校生活にやる気のなかった僕は、さらに人見知りということもあって、憂鬱な気持ちのなか高校生活をスタートさせていました。
そんななか、たまたま出来た友だちとたまたま入った部活動に夢中になって、悪くないな高校もって思い始めてたころ。
僕の通っていた高校では夏休み入るちょっと前に学校祭があるんですが、その準備期間中の6月ころには初恋なんかしちゃって。
それがいまの妻…ではなく、全然違う女の子で。
話していてもドキドキしたり、目で追っていたりと、完全に夢中になってました。
だからといって、話をする以外何もできなくて、話をしてるだけでも幸せ感じちゃったりするイタイやつで、そんなことを友だちと話して過ごした青春の日々。
それが、夏休み入ってすぐの夏祭りで花火大会があるんですが、それにその好きな女の子を誘えよ、みたいな話になって、自分じゃ無理!ってなったらまわりの男友達や女友達も協力してくれて、自分の実家が花火大会の会場の目の前にあるものだから、実家で見ようって誘うことになって、男3人女3人で花火見ることになって。
しかもそのあと、花火買って遊ぼーよみたいな話になって、その間その好きな子と一緒にいられて幸せで。
なのに特別進展もなく。(笑)
いまでいうヘタレってやつです。
そしたら、夏休みに入ったある日、女友だちから家に電話がきて(そのころは携帯なんかなくて(笑))、何かなと思ったら、カラオケに行くんだけど、僕の好きな女の子も誘ってるからおいでよって。
マジか!と思いながら行く!って行ったんだけど、実はそのとき初めてカラオケに行ったから何していいかわからなくて、ただみんなの歌を
聞いてるだけで、何もできず、ただ最悪だ…とヘコんで帰ってきたイヤーな思い出だけ作っちゃって。それ以来、しばらくカラオケが嫌いだになってしまった。(笑)
まあ、そんな感じだったので告白もできずに、好きなヤツいるんだってよ、っていう話をして聞いて失恋して。
それが夏休みが終わって間もなくで、あー、失恋したのに学校来るの嫌だなーなんて思っていたころ、たまたま席替えで隣?前後?になったのが、いまの妻で。
実は花火大会のときに協力してくれたのも、カラオケで電話くれたのも妻で、僕の好きな女の子と友だちだったこともあり、いつも協力してくれたり、僕の相談にも乗ってくれたりしていた女友だちでした。
僕がフラれる前も後も、妻には彼氏がいて、なーんにもお互い思っていない異性の友だちのひとりでした。
席が近くなったのを機に、勉強のことや彼氏のこと、色んな物事に対する考えとかを話す機会が増えて。休み時間とかも席から離れないでずっと真剣に話し込んだり、笑いあったり。
自分の彼女に対する第一印象は、キツそう…だったんだけど、やっぱりキツくて(笑)、でも、人や物事に対して誠実で嘘がなく、自分に真っ直ぐで、僕の話すことにも真剣に考えてくれて、あー、こいつスゲエいいヤツだって、俺にないものいっぱい持ってる、一番信頼できる親友だーくらい思ってて。
それまでに出会った人のなかで一番気を許せる存在になってて。一緒にいてスゲエ楽で、楽しくて。
それが恋愛感情になるなんて、まったくないと思ってて。
周りからしたら、あいつらそういう仲なんじゃない?って噂されてたなんて全く気がつかなくて。
でも、なぜか不思議とコイツとずっと一緒にいたいななんて思ってて。
それが男と女じゃなくて、親友としてだとずっと思ってて。
それが二年生になって間もなく、彼女から家に電話があって。
なんか電話なんて久し振りだなーと電話に出たら、気になるひとがいるんだよね(彼氏とは別れてた)と。
しかも同じクラスで(自分も同じクラス)。
おいおい、ちょっと待て。親友として手伝うに決まってるだろと思い、連絡網見ながら、好みっぽいヤツから順番に言ってもなかなか出てこない。おかしい…。何かがおかしい…。
気がついたらもう自分しか残ってない…。
ちょっと待って。もしかして俺…?
って聞いたら、そう。って答える彼女。
多分、早く気がつけよ!って突っ込みたかっただろうな…。
あー、そんな風に感じてくれたんだって思ったら、なんだか嬉しくて、ちょっと会おうかって話になって、でも付き合ってもいないのに二人きりで会ってるのを人には見られたくないから、ひとが来ないだろうというところで会おうってなって、会って話したら、やっぱりいつもと同じ彼女がいて。
でも、違ったのは、親友でもあり、女の子としての彼女で。一緒にいるのは変わらず楽しくて、真っ直ぐな彼女で、実はめちゃくちゃ可愛くて。
これが好きってことなのかなって。愛しいってことなのかなって。
そのときから、あ、この子と結婚したいって感情が芽生えて。
元々、付き合うイコール結婚だと思っていた馬鹿なヤツなので、そんなこと考えて。
一番信頼できる親友が、ずっと一緒にいたい彼女になって、一生を添い遂げたい妻になって。
そんなことがあって今があります。
長々なってしまい申し訳ありません…。
でも、そんな大切なひと、一生で二度と出会うことができないってくらい、僕にとって大事にしたい出会いです。
これからもずっと一緒にいたい、いよう、そう願わずにいられない今日この頃です。