ひとって、もともと、強くなんかないと思う。
ひとって、もともと、弱くって、ひとりでは生きられない。
きっと、そうなんだろうって、そう思う。
ひとりで生きていくためには、何か大切なものをなくしたり、
生きるうえで本来必要なものを、どこかに置いてきたりしないと
生きられないんだと思う。
ひとりで生きてるはずないのに、ひとりで生きてきたような
そんな錯覚を覚えたり、
ひとりでなんていられないのに、ひとりじゃないことが疎ましく思い
ひとりになってみたくなったり。
ひとりよりふたり。
弱いから、ひとりじゃいられないから、
強くなりたいから、ひとりじゃなくてふたり。
ひとの弱さを知って、ひとの弱さを感じて、ひとの弱さを思って
強くありたいと願う。
強くありたいと願うことが、弱さを認めることで、
弱さを認めることで、その弱さを強さに変えることができる。
いつも、それは、背中合わせにあること。
どちらか一方だけなんて、きっとないはず。
それを知ることで、それを受け入れることで、
きっと世界は広がるはず。
それでいいんだって、自分をみつめられるはず。
それで、いいんだよって。