少年記 2nd Single『ガゼルバベル』楽曲解説 | 少年記 コウ オフィシャルブログ「WORD BOUTIQUE」Powered by Ameba

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少年記 楽曲解説シリーズ

今回は、少年記 2nd Singleから、『ガゼルバベル』の楽曲解説を。
誌面やWeb等、取材で大いに語らせて頂いておりますが、
取材等を受けるにあたって、一度自分で書き起こした物の修正、加筆版になります。







ガゼルバベル
music:コウ,eiki lyrics:コウ programming:eiki




・作曲・プログラミング面

メロ(特にサビ)のキャッチーさという、自分が作曲をするにあたっての
コンセプト自体は絶対的に外すこと無く、
ただその中に様々な要素を加味させ、正直、“ぶっ飛んだナンバー”というのを作りたかったのが最初の発想でした。
しかし一概に他とは違うようなことをしても、結局かっこ悪いと何の意味もないので、
テンポ、展開、構成、全てにおいてこの曲はかなりシビアに制作を進めていきました。

正直、何度修正をかけたかもう覚えてないくらいです 笑

やはりどこか洋楽を匂わせる要素は絶対に入れたくて、
しかしあくまで“ヴィジュアル系”を主体に。

サビから一気に抜けて、そこでガゼルバベルの世界観が一気に放出されるのですが、
そこまでの展開、つなぎに関しては本当に苦労しました。
しかし一つひとつのセクションとその展開に関しては、全て意味を持たせました。
クライマックスへ向けて、軸がありながらも様々な表情を見せるというところが、
この楽曲の一番の魅力だと思います。



ボーカルワークに関しては、ボーカルトラックの本数も少年記の中ではトップクラスの量です 笑
Aメロやサビに関しては“生”感を捨てたくなかったのでlowコーラスのみですが、
その他のラップ部分などは真逆の“無機質さ”を追求したのである種多重録音のような感じをイメージして進めました。

しかし何よりも、全てのセクションに置いて歌い回しが異なるので、
そこに関してはかなりの練習を積みました。
そもそも、当時自分の引き出しだけでは到底追いつかないくらいの技量を要求されたので
(作ったのは自分なんですが 笑)、
まずは本当の意味で“知る”ということから進めました。
この辺に関しては割愛しますが、いい意味でこの曲からたくさん得られたものがあると思っています。


ガゼルバベルには数カ所、語りのセクションがあるのですが、
これに関しては初めからメロをつける予定はありませんでした。
時にそういった要素を加えることで、更に表現力を持たせています。



今作、構成とプログラミングに関してはeikiに一任しました。
ただ、自分の中にあるものをいかにしてeikiに伝えるか、そこが一番大変でした 笑
何度も修正をかけ、アレンジも何度も作り直しをお願いしたので、笑
かなり苦労をかけたと思います、ありがとう。


以下、eikiのインタヴュー
『初めに曲の輪郭としてあったのが冒頭のラップ部分でした。
そこから少年記の楽曲コンセプトでもある、
“メロディの儚さだけは忘れさせない、ヘヴィなサウンドを軸に、美しい旋律が織り成す世界観。”
という少年記らしさを無くさない様にアレンジや曲構成を詰めていきました。
バンド隊はあくまで激さを、ピアノやストリングスで儚さを織り交ぜました。

楽曲をアレンジしていくにあたり、その楽曲に対して様々なアプローチのかけ方があると思うのですが、ガゼルバベルに関しては特に世界観を重要視しています。
Cメロ(一触即発の~)も2番だとリズムを真逆にして激しさを持たせたり、
随所に語りを入れたりなど、一曲を通して飽きさせない展開にしています。

コウの歌詞の世界観、メッセージを感じて頂けると嬉しいです。』






・作詞面

“ガゼルバベル”という言葉自体、自分で作った造語なのですが、
何かひねりを加えているわけでもなく、
文字通り、ガゼルとバベルです。

ガゼルとは、鹿に似た動物で、決して強くはないけれど、
強靭な脚力と大きな角で持っています。

バベルとは、旧約聖書「創世記」に登場する巨大な塔のことです。

バベルに関しては、今回特に聖書になぞらえた、ということはやっていません。



僕のなかのイメージのひとつに、弱くも大きな意志を持ち、
周りにおびえながらも、いつかは乗り越えたいと思っている、そんな虚弱な動物がいます。
それを今作ではガゼルと呼んでいます。

僕のなかのイメージのひとつに、踏破するのも不可能じゃないかと思うくらいの巨大な塔があります。それを今作ではバベルと呼んでいます。




“僕のなかの”というのが重要で、
要は全てにおいて、最大の敵はいつも自分自身であるということ。
誰かに認められて、そこに自分の存在価値を見出すよりも、
まずは自分自身が自分自身を認めるということ。

おびえてばかりのガゼルが、天をも貫くバベルを昇り詰めようとすること。
それは紛れも無く、自分自身へ戦いを挑むということ。



1サビ後ギターソロの語り部分
『僕の、君のレゾンデイトル
震える体は確かに脈打っていた
生きることに違和感を覚えながら、
君は、君に生きることを許される』

ここに全てを集約させつつ、歌詞もクライマックスへ向かってゆきます。


ガゼルって誰?
バベルって何?

自ずとその答えも見えてくると思います。

『一度は君を壊したこの世界を』
壊したのはこの世界なのか、それとも自分自身が壊してしまったのか。

時に言葉選びは、ストレートじゃないほうがいい時もあると思っています。
もちろん、使い分けが大事なんだけれど。



この歌は決して暗い歌なんかじゃなく、
ある種のメッセージソングだと思ってくれれば、僕は本望です。










以上、楽曲解説でした。
先日、ガゼルバベルのMVが解禁されました。
是非映像と一緒に楽しんでください。




ライブでも特攻隊長と言えるようなカードです。
是非、生の爆発力も体感しにきてください!





次回は、
LONELINESS PRINCESSをあげる予定です。
お楽しみに...!!











http://shounenki.jp/


【LIVE SCHEDULE】
・06/29(日)高田馬場AREA
・07/13(日)KYOTO MUSE
・07/19(土)高田馬場AREA
・07/23(水) 高田馬場AREA
・07/24(木)HOLIDAY NEXT NAGOYA
・07/29(火) 高田馬場AREA
・07/30(水)心斎橋VARON
・08/03(日) 高田馬場AREA
・08/07(木)大阪・FanJ twice
・08/09(土)名古屋MUSIC FARM
・08/10(日)浜松Force
・08/16(土)Ash OSAKA
・08/17(日)渋谷REX
・08/18(月) 高田馬場AREA
・09/07(日)高田馬場AREA(少年記3rdワンマン )