水真は催眠家でもありますがビジネスコーチもしています。
コーチングのクライアント様には企業経営者が多いです。
社会の変化とテクノロジーの深化が激しい時代なので、経営者のやる気や能力が
かつてない程に問われています。
昔は経営者の絶対やりたい!というパッションやミッションそして
強みを活かして活動することで成果に繋がっていきました。
そういう『強みを活かす』ことは今でも大切ではありますが、
それだけではハイパフォーマンスを出すことがだんだん難しい時代になってきています。
コロナのような急激な外的要因で会社の業績が急降下した会社では、
昔の成功体験にしがみつくことが、いかに危険かがあらわになりました。
そのため、経営者も自分と会社を再点検して、新しい在り方や計画を立てています。
強み以外の能力や計画を立てるように頑張っている社長がたくさんいます。
これはとっても大事なことですね。
しかしハイパフォーマンス・コーチング(最高の業績を出すために全力を引き出す)を続けることは、かなりのストレスがかかってきますので、
健康増進やストレス対策として、感情や思考を休ませて癒やすことも重要になります。
ワーカホリックと言うとキツイ表現になってしまいますが、まとを得ているのであえて使います。
◆ワーカホリックとは、英語で仕事という意味を持つ「Work」と、アルコール中毒という意味を持つ「Alcoholic」を合わせてつくられた言葉で、日本語にすると「仕事中毒」という意味になります。
その名の通り、自分の健康や趣味よりも仕事を一番に優先し、常に働いていないと気
が住まいない状態の人を指しています。
ワーカホリックはまるでアルコール中毒のように、常に仕事のことで頭がいっぱいにな
りやすいことが特徴です。
1970年代にアメリカのウェイン・オーツという作家が発行した「ワーカホリック 働き中毒患者の告白」という本で使用されたのが始まりだとされています。
【上記の説明文は、ThanksGift さまのサイトより転記させていただきました】
ものすごい働きもののことですね。
そのように仕事に燃えているタイプの方が、心を癒やすために行った退行催眠の
体験談です。
木下正昭さん 40代の経営者 (仮名)
木下さんは20代で起業しました。
働くことが大好きで、仲間も大好き、世の中に無かったものを創り出して、
多くの人に「こんな凄いものや、凄い会社があったんだ-!」と喜んでもらいたい
と思い頑張って経営を続けてきました。
努力を続けたことで会社も大きくなり、数百人の従業員を雇用しています。
木下さんは毎月コーチングを受けられていて、時々は退行催眠も受けておられます。
今回は、自分の心の奥深くにある『やすらぎ』を感じてみたいんです。
というオーダーです。
催眠誘導のスクリプト(誘導の言葉 台本という意味)は『魂が一番安らぎを感じた時代を思い出してください』です。
以下 催眠 (C)は木下さん (M)は水真
私は赤茶けた土の上に裸足で立っています。
かなりの昔のようです。
紀元前のような気がします。
ここはインドです。
私は粗末な肩からかける服を着ています。
頭は坊主です。
どうやら僧侶のようです。
名前は 名前は・・ なんだかとっても長い名前で 発音がしにくいです。
ラー ラー ラーマーシュラー〇△×※〇〇
うーん
ラーマと呼んでください。
(M)ではラーマ、その時代のその土地でどんな生活をしているのですか?
(C)※しばらく考える まぶたの裏で眼球がグリグリ動いている
私は仏教徒のようです。
仏に仕えて、仏教を学んでいます。
学びと修行、奉仕が日々の仕事です。
(M)なぜ仏教徒になったのですか?
(C)真実を知りたいからです。
そして本当の人生の意味を知りたいと思ったからです。
子供のころ貧しい家庭に生まれた私は、近所の僧侶にかわいがられて
僧侶になる決断をしたようです。
僧侶としての生活は厳しい中にも安らぎや希望があります。
難しい教えではありますが、学んでいくと頭の中がなんだか明るくなってくるんです。
色々なことが見えるというか、わかるというか・・・
例えば真っ暗な建物の中にいても、灯りで照らすことで、ああここにはこれがある、
あそこにはあれがある、みたいにわかってくると安心しますよね。
そんな風に自分の頭の中や、心の中がわかってくるような感じです。
身の回りには何もないけど、頭と心の中は豊かになってきます。
(M)安らぎを感じるときに意識を集中してください。
どんな時に安らぎを感じていますか?
(C)そうですね~
一番安らぎを感じるのは「瞑想」をしている時です。
今、私の目に見えるのは、小高い丘の上の岩に座布団をしいて座禅をしている姿です。
空を見上げると月と星が見えます。
山や木々も見えます。
私は月を観ています、その月がゆっくりと大空を移動していきます。
そのゆっくりと移動している様子を私は観ているのですが、なんともいえない安らぎと
充実感を感じています。
大きな意識と繋がっているというか、宇宙や自然と一体となっているような感覚です。
自分も自然の一部であり、仏がつくられたものなのだと感じているようです。
空も大地も木々も草花もつながっている感じです。
(M)素晴らしい体験ですね。
この時代で何か大きな出来事に遭いましたか?
(C)特に大きな出来事ということはなかったようですが、
心の中では大きな成長というか、変化があった気がします。
大いなる意識と一体となる感覚
仏の愛の中にいる自分を感じる感覚
世界は一つであり、自分もその世界の一部であるという感覚を持てたことです
まさに深い安らぎを実感しています
(M)そうなのですね、では人生最後の日まで進んで、肉体から出てください。
(C)はい、私はおそらく50歳くらいで臨終となった気がしています。
この時代の寿命かもしれません。
ひっそりと仲間に見送れて肉体を脱ぎました。
(M)この時代を生きた意味や学びを教えてください。
(C)この時代は、魂を仏の教えで成長させる時代でした。
私は僧侶となって仏の教えを学びました。
その教え、知恵を学ぶことは、私の魂にエネルギーを与えられ、
活力や安らぎ、愛を深めることができました。
人里離れたこの大きな山脈のふもとには、清らかな結界があり、
邪念とか、想念、生き霊などがありません。
あくまでも澄み切った空気と安らぎがあります。
そのような中で、心穏やかに生きられた私は幸せでした。
ここには物質的なものは何もありませんが、精神的なものはたくさんあります。
自然の恵みもたくさんあります。
こういう恵みを知ることができたことはとても大きな宝です。
(M)今世の木下さんに今必要なことを教えてください。
(C)この人(木下さんのことを指さして)は、とても働きものです。
社会に貢献しよう、人々の豊かさ実現の手伝いをしよう、世の中にまだない新しいものを創り出そう!と生まれてくる前に書いた人生計画書通りに生きています。
しかし、何年も頑張ってきたため、疲労感が積もってきています。
創業の頃のエネルギーが少なくなりました。
もっと深い知恵や活力と繋がった方がいいのです。
心を安らぐ時間や、心を点検する時間をもっと持つことで、さらに発展しますし、
幸福感も大きくなります。
渇望感があるから、安らぎを求めているのです。
活発に活動すればするほど、その反対の安らぎを得る時間も積極的に持たないといけません。
全てのことには陽と陰があります。
定期的に波動の良い自然の中にいるということも必要です。
もちろん瞑想も大切です。
瞑想に関しては、私の時代にやっていたことに比べると、
この人のは、目をつぶってあぐらをかいているだけです。
(※木下さんは時々瞑想をしていると言ってました)
この後、安らぎを感じるテクニックを伝えられて催眠終了
(C 催眠後の木下さん)
いや~凄い感覚でしたよ。
たくさんの星が見えていて、その星空をゆーっくりと月が移動していくのを眺めているんです。
プラネタリウムみたいなんです。
私はなんだか自然と一体になっている感覚です。
何も無いのに全てあるんだという、言葉にするのは難しいけど満たされた感じです。
笑うことではありませんが、今までの私の瞑想はたんに目をつぶってあぐらをかいているだけだよ。と言ってましたよね
言われて恥ずかしかったですが、意味がわかりました。
たしかに今までのはあぐらをかいているだけですね(苦笑)( ̄y▽, ̄)╭
気持ちが軽くなって、エネルギーが上がった感覚がします。
私には精神的な充電が必要だったことが理解できます。
創業のころの気持ちを取り戻すためにも、さらに成長するためにも、心を安らげて、
何のためにやっているか、どうありたいのかを心の中できちんと整理して、
マインドセットしていこうと思えました。
その後、木下さんは、毎月自然の中にあるホテルに泊まって一人合宿と称する
安らぎと充電をする時間を取るようになり、経営を充実させているそうです。
そういう時間をとるようになってからの方が、シンクロニシティー(偶然の一致)がたくさん起こるようになり、良いチャンスや、良い出会いを引き寄せているようです。
「心の中に家を建て終えてからでないと、家を建て始めてはいけない」
ジム・ローン
という言葉はイメージングや精神世界の大切さを語っている良い言葉だと思います。