と言っても、福島ではなく静岡の片田舎の方だが。

http://tenki.jp/earthquake/detail-4010.html

ようやく一段落といったところだ。
その日、その時は仕事場にいて自宅の様子は分からなかった。
次の日に帰って自分の部屋を覗いてみると、

・本棚の転倒
・スピーカー4つ全ての転倒
・電子ピアノの転倒
・押入れの扉開放と中身の雪崩現象
・壁掛けの額縁、写真立て、置物類全て落下
・時計の落下、破損
・本棚転倒により床一面の書籍の海化

見た瞬間、”被災”の二文字が思い浮かんだ。
ああ、これが天災なのか、と。

部屋の片づけは(もちろん東北ほどではないが)被災者のそれだった。
最初、何から片づければいいのか、戸惑いながら。

結局は本棚は高さを下げて紐で固定し、押入れは不要物を片づけほとんど下の段に仕舞い、上の段には書籍をまとめて置いた。いずれカンヌキ代わりの何かを掛けよう。本棚には落ちてもいい写真立てや置き物などを置くことにした。

若干の配置換えも行って以前よりすっきりとした。

幸運だったのは我が財産が無事だった事。
天体望遠鏡は一階に降ろしてあったし、カメラはベッドの脇にあったので本棚の襲撃から免れていた。スピーカーも軽傷で済み、本棚の真下にあったプレイヤーとアンプは真下が故に難を逃れた。
額縁に入れ飾っていた「はやぶさre-entry」の写真もちょうど直下にあったゴミ箱に受け止められ、なんとか事無きを得た。

しかし、この状態、一瞬の出来事だったに違いない。震度6+、恐るべし。

ベッド上には本棚やスピーカーや額縁が倒れこんでおり、もしその日部屋で寝ていたら無傷では済まなかっただろう。ある意味、仕事で良かったかも知れない。

でも、震災はまだ終わったわけではない。
東日本大震災で被災された方と共に、これから頑張っていかなければならない。
一日も早い復興を願う。
初の”究極の夫婦喧嘩”を観た俺。
しかし、終わってからふとあることに気づく。

”腹が減った”

そう。
もう15:30になろうとしているのに昼食を食べていなかったのだ。
スケジュールをこなすのに精いっぱいでそんな余裕などなかった。

しかし、この後は代官山でライブである。
渋谷駅で乗り換えをするので、例の施設には寄らなければならないのだ(強制イベント)。

西口を降りて、若干急な坂を上ると見えてきた、上に球を乗っけているビル。
こここそが「コスモプラネタリウム渋谷」だ。

CLOUDNOTE-雲の旋律-

ここにはリニューアルオープンの時に来た事があった。しかし、プレオープンで一般は入れなかったのだ。来るのが早すぎたわけだった。
というわけで、若干リベンジ感があった。
喜び勇んで、入ろうとすると・・・

次回も、次次回も、満席だった。
プラネで満席で入れないなんて初!
さすが、渋谷です!
がっくりきた俺は、更に腹を減らしただけだったのだ・・・。
12:59。
開始一分前に到着したのは演劇ユニット888(トリプルエイト)の「軋み 」という公演。

--『あしがこした』
 妻の傍らに、一つの死体。そして、彼女は意味不明な一言を呟いた。
 妻は人気漫画家。テレビドラマ化が決まり、映画化も決まっている。
 私は働いていない。
 そんな私でも、愛人なんてものがいた。妻のアシスタントだ。
 妻の編集者は私と彼女の関係をうすうす気づいていたが、何も言わなかった。
 『あしがこした』
 妻は「あたしが殺した」と言ったのだろう。
 編集者は当たり前の様に”私”に自首するように勧めた。--
(パンフレットより)

ようやく売れ始めた漫画家としての、有望なはずだった未来。
うつつを抜かしていた夫が悪いのか、殺してしまった妻が悪いのか、夫に近寄り、妻を蹴落とそうとしたアシスタントが悪いのか、はたまた”才能”を冷徹に監視し寄生するかの様にある時は守り、またある時は乗り換えようとする編集者が悪いのか・・・。

こんな風に書くと、シリアス物かと思われるかもしれないが、その中にはいくつかシリアスだけではない要素も入っていて、例えば
内密に行う死体処理のプロがいて、何故か編集者のコネで彼に依頼をしてみたり(後にこれまた何故かオカマアシスタント役で出る)、殺されたアシスタントのチョット足りない彼氏が出てきて夫と乱闘になったり、果ては殺されたアシスタントが頭に血のりの付いたままむくりと起きてきて「あ~ねちゃったなあ」と言ってみたり(過去に戻ったシーンだと思うが、何故か血のりを普通にタオルで拭っていた)。

実に濃い内容ではあった。印象的なシーンも満載だった。
しかし俺は演劇という物を何も知らない人間だから、このギャップにすっかり混乱してしまっていた。人殺しをテーマにしていて、俳優も一生懸命なのは分かるのだが、一体笑ったらいいのか、悲しんだらいいのか、分からないまま終わってしまったというのが率直な感想だった。おそらく、俺の読解力が足りないのだ。俺は普段あまり連ドラとか見ないし、本は好きだが小説はあまり読まない事と関係があるのかも知れない。・・・いや、単純に好みの問題か。

演劇と一言でいっても、その内容は限りなく多岐に渡るのだと改めて知ったのだった。
ただ、予約も遅かった割には前から2列目の席だったので俳優の迫力(とツバ)はビシビシと感じた。