CLOUDNOTE-雲の旋律-

桜吹雪が過ぎるといよいよ田植えが始まる。
田んぼには水が入り、一時だけ里の地平にはもう一つの空が出来上がる。
夜、それは星空となった。

目を凝らして覗きこめば、泥と枯れ草が絡まった底が見えるにも関わらず
水面を見れば、
数十センチと数百光年が同じ所に同居する不思議さ。
そんな
水鏡の美しさ。

空には春の霞。田んぼにははくちょう座のデネブが一際煌めいていた。
植えるばかりの苗。都市の明かりで照らされた富士。

逆さまの世界でも星座が結べた。
上下反対の星座だ。

CLOUDNOTE-雲の旋律-
白線は予想の星座線。暗くて分かりづらいので、部屋を暗くするかモニターの埃を払って見よう。

CLOUDNOTE-雲の旋律-

残雪の八ヶ岳も見て、お腹も一杯になり、さあ、あとは南下し帰り道。

でもこの花見の季節、何か見なければ勿体ないと思案していた。
高遠の桜も、山高神代桜も、慈雲寺の枝垂れ桜も満開との知らせ。
どこに行っても最高の桜ハントが出来るだろう。

しかしこの日は日曜日。
どこに行っても最高の込み具合だろう。
実際、神代桜への道へ少し入っただけで数km先で渋滞してしまった。
これは駄目だと諦め、すぐに脇道から抜けた。

せっかくだが桜は駄目かな・・と思って走っていると、突然道の両側がピンクに
包まれた。満開の桃の花だった。
少しすると駐車場があり、花見が出来そうだったので駐車。
土壇場にて桃の花ハントと相成ったわけである。

名称は『新府桃源郷』という。
ここの桃花は鮮やかなピンクで、空の青、菜の花の黄とコントラストがとても映える。
遠くから見ると桜が満開の様な雰囲気があった。山梨では桃と桜が一緒に咲く事も
あるらしい。

ある長野の人は山梨の春を「色が濃く、(長野から見て)南国のイメージ」と話して
いたが、なるほどな、と妙に納得した。

CLOUDNOTE-雲の旋律-




CLOUDNOTE-雲の旋律-
              CLOUDNOTE-雲の旋律-
 




CLOUDNOTE-雲の旋律-

ここで小一時間、気が済むまで”狩って”帰宅の途についた。


CLOUDNOTE-雲の旋律-

あ八ヶ岳の星狩りの翌日は、丑三つ時のままの快晴・透明度の高い空で絶好のドライブ日和だった。

今、その辺りで昼食と言えば俺の中ではこの親子丼がアツイ。

お店の名は『中村農場』と言い、見た目はシガナイ直売所の様なので、うっかりしていると通り過ぎてしまうくらいオーラの無い店だ。
しかしここの鶏が美味しいと評判で、行列は当たり前の様に出来る所だ。
写真でも分かるが、黄身の色がオレンジで、いかにも栄養が詰まっている様だ。

この日は13時頃行ったが、15分くらい待たされた。それでも食べれたのは良かった。
売り切れ御免で、ランチは予約も受け付けていないので、もし行かれるのならば

出来れば12時開店を目指して行かれる事をお勧めする。

ちなみに直売所には鶏肉や鶏卵、カステラやバウムクーヘンなども売っている。



CLOUDNOTE-雲の旋律-