泣きたくない人、重い話を聴きたくない人は再生しない方が良いかもしれない
けれど、知らない方がいれば是非知って頂きたい事件だ。








「もう生きられへんのやで」「そうか、あかんか。一緒やでおまえと」-認知症の母親(86)と心中を図って承諾殺人罪などに問われながら、献身的な介護ぶりなどから検察が異例の“情状陳述”をした京都市の無職、片桐康晴被告(54)に京都地裁は21日、懲役2年6月、執行猶予3年(求刑懲役3年)を判決した。裁判官は「介護の苦しみ、絶望感は言葉で言い尽くせない」「母のためにも幸せに生きてください」と励ましの言葉を添え、被告も傍聴席も涙にむせんだ。



【異例の展開】

4月の初公判。検察は罪状をあばくはずの冒頭陳述で、介護をめぐる被告の孤独で過酷な生活、母を慈しむ心情と親子の絆など、逆に被告に有利にさえなる状況を包み隠さず再現。傍聴人だけでなく、裁判官さえも涙を浮かべ聞き入った。その後も証人から被告への同情証言が相次ぐ異例の展開で、注目を集めた。

判決で東尾龍一裁判官は「昼夜介護した苦しみや悩み、絶望感は言葉では言い尽くせないものがあった」と指摘。「命を奪った結果は取り返しがつかず重大だが、社会で生活する中で冥福を祈らせることが相当」と執行猶予の理由を説明した。

Tシャツにズボン姿の片桐被告は背筋を伸ばして聞き入り、判決理由で献身的な介護ぶりに言及されると、うつむいて涙をぬぐった。「命の尊さへの理解が被告に欠けていたとは断定できない」と裁判官。傍聴席からもすすり泣きが聞こえた。

【自己犠牲の末】

「母の介護はつらくはなかった。老いていく母がかわいかった」。片桐被告は語っていた。

一人息子の被告は、西陣織の糊置き職人だった父親の弟子になったが、織物不況で35歳のときに勤めるようになった。平成7年夏、父親が亡くなり、母親も認知症の兆し。結婚はしておらず、母親の世話はすべて引き受け、夜中も母のトイレに1時間おきに付き添い、睡眠不足のまま出勤する生活が5年続いた。

しかし母親の症状は悪化し、昨年6月には徘徊して警察に保護される。派遣社員だった被告は「迷惑をかけたくない」と、介護のために休職した工場を退職。失業保険も切れると生活は困窮、今年1月にはいよいよ家賃も払えなくなった。

職人の父から「人様に迷惑をかけるな」と厳しくしつけられた被告は「命をそぐしかない」と心中を決意。1月31日、「最後の親孝行を」と母親を車いすに乗せて京都市の中心部など思い出の地を巡った。そのまま桂川べりで夜を明かす。2月1日朝。「もう生きられへんのやで。ここで終わりやで」と話しかける被告に、母は「そうか、あかんか。康晴、一緒やで。お前と一緒や」。「すまんな、すまんな…」と被告、「康晴はわしの子や。(おまえが死ねないなら)わしがやったる」と母。この言葉で母の首を絞めた。自らの首も包丁で切ったが、母の遺体の横に倒れているのを発見され、一命を取りとめた。

これまでの公判で被告は「母の命を奪ったが、もう一度母の子に生まれたい」と打ち明けていた。

【行政に苦言】

判決で東尾裁判官は「献身的な介護を受け、最後は思い出の京都市内を案内してもらい、被告に感謝こそすれ決して恨みなど抱かず、厳罰も望んでいないだろう」と、母親の心情を推察。

半面、「公的支援が受けられず経済的に行き詰まった」と行政対応に苦言を呈した。被告は昨夏、何度か社会福祉事務所に生活保護の相談に行った。しかし「頑張って働いてください」などと門前払いされた。この対応に「被告が『死ねということか』と受け取ったのが本件の一因とも言える」と裁判官。「介護保険や生活保護行政のあり方も問われている」と強調した。

【励ましの言葉】

「痛ましく悲しい事件だった。今後あなた自身は生き抜いて、絶対に自分をあやめることのないよう、母のことを祈り、母のためにも幸せに生きてください」

裁判官が最後にこう語りかけると「ありがとうございました」と頭を下げた被告。判決後、弁護士に「温情ある判決をいただき感謝しています。なるべく早く仕事を探して、母の冥福を祈りたい」と語ったという。




ただ悲しい。親子の想いが伝わるだけに、その絶望感と無力感はどれほどだったろう。
でも、これは天災ではない。

今、大震災のボランティアで東北に行かれる方が多くて、それはとても結構な事だと思う。しかし、わざわざ東北に行かなくても、身の回りでもっと出来る事もあるのではないだろうか。普段から、平和な日常から心掛けるべき事もあるはずではなかろうか。

何故なら、
そういう時”ばかり”の正義感になってしまったら、それはやっぱりエゴで、
それは一方的にその思いを受ける人にとっても迷惑だと思うからだ。

CLOUDNOTE-雲の旋律-

デジタル一眼レフという物を手に入れてそろそろ半年になる。
EOS7Dはとても質感が良く、お気に入りのカメラになっている。
キットレンズも7D発売に当たって新開発された物なので、
やはり質感が高いし、写りも良い。
ズームリングの抵抗感がとても好みで、少し力を入れなければ
回らない位が品質の高さを感じさせる。
重量感があるが、だからこそカメラを使っている感がある。
使いこなす技量はまだまだ足りないが・・・。

7Dを持っていると、少なくとも同クラス以下の機種は目に入らない。
せっかく買うのだからと頑張って良かったと思う部分である。
しかし、そろそろレンズの一本も欲しくなってきている。
一眼レフはレンズが交換出来るようになっていて、様々なレンズを
付けることで広角にしたり望遠にしたり、画質を変えたり出来る
のが、コンデジユーザーからすれば「面倒」と思うだろうが、
そこが一眼レフの面白いところでもあるのだと思う。

カメラのキタムラには時々行くが、そうではなく、個人経営でやっている
カメラ屋で色々話を聞きたかったが、チラシを見たら近場で
カメラ買い取りの広告が入っていたのを発見。
買い取りをやっているのだから、売っているはず、と思い、行ってみた。

店の前まで来たが、前面ガラス戸になっていて半分はブラインドが
降りていた。中は薄暗く様子が分からない。小さい看板がひとつある
だけで、昭和の雰囲気薫る外観は看板が無ければ店と分からない。
駐車場完備との事だったが、どう考えても2台停めるのが精一杯だ。

若干、やらかした雰囲気があったが、ココまで来て入らないのは
勿体ない。
少し開いている扉からは交換レンズの箱がいくつかショーケースに
入っていたのを確認し、勇気を出して扉を引いてみた、その瞬間。

からからから
0.5sec
『なんの御用ですか!』1sec
(え、何ってレンズ見にきたに決まってるし、ケンカ腰なのは何故?)
予想外の言葉を喰らってパチクリしていると、
『うちは買い取りしかやってませんから!』2sec
「あ、そうですか・・」からからから。3sec
終了!
店内訪問時間、およそ3秒!強制退去!

とても話すどころじゃなかった。
確かに買いたしの人だが、そんなに粗末にされなくてもいいじゃないか。
ていうか、客来るのが嫌ならチラシ出すなよ。



CLOUDNOTE-雲の旋律-

実はブログ初めてのマイカー公開である。
でも、恥ずかしいのでシルエットだけ。

ちなみに右が前で左が後ろだ。
ボンネットからトランクまでなだらかな曲線の美しさを感じて貰えるだろうか。
この車の好きなポイントの一つだ。

夜空は東の方角。
左端の一番明るい星が昇ったばかりのベガで、下にこと座の平行四辺形がある。
右端には昇り始めたさそり座の頭があるが、アンタレスがまだ出ていないので
とても分かりづらい。

リアガラスには星が写っていた。
よ~く見ると二つばかり光っている点が見える。
方向的には北斗七星みたいだ。


このまま宇宙まで行ければいいのにな~。