CLOUDNAUT-雲の旅人-



あれは月でしょうか あれは月でしょうね

金の盃 あなたの喉をコロリと鳴らす

あれは華でしょうか あれは華でしょうね

銀の盃 私の喉にとろりと滲みる

蒼い月 赤い華 杯を今 飲み干して

千年越しの 差し向かい

月と華の涙 今溶け合って


春に酔います

『千年酒』より by矢野絢子

CLOUDNAUT-雲の旅人-

降り続いた雨が止んで、ご無沙汰な星と月との再会です。
こうして自然と1対1で向き合っていると、せせこましい日常から解き放たれます。
ただ、目の前にある物を撮り続けるだけ。それって何も生産していないように見えるけど、そんな事ないね。心の平穏。
今日は大気も寒さが和らぎ、穏やかな一日でした。

考えること、やること、一杯あるけど、ひとつひとつやっていこう。落ち着いて。

今日の星は、右下から金星、木星、木の中程におうし座のアルデバラン、木を隔ててオリオン座、そして左端におおいぬ座のシリウスでした。


今、宵のうち(日没から日付をまたぐまで)に、全曜日の惑星(衛星)が見れます。
順番としては水星、金星、木星、火星、
(月、)土星と、なかなかいい間隔で出てきてくれます。そして火星は接近しているのでやはり見頃です。
もちろん、冬の星座から春の星座も見頃だし、今の時期、星空案内する方はどれを紹介しようか目移りしてしまいますね。



夢の記憶 by cloudnaut





それは 夢

小さな 夢

幼い頃の 夢



それは いつも ふとしたはずみに

独り歩く 雑踏の隙間に

空に聴こえる 雑音(おと)の周りに

麗らかな日差しの 休日の午睡に



それは とても 小さなかけら

でも 確かな輪郭を持っている

だとすれば それは記憶



大人の私が見る 子供の頃のわたし

失ってから 想い出す

忘れていた 私のかけら



ひとつずつ 閃いて

ひとつずつ 舞い降りて

小さく積もる 雪の様に

やがてそれは カタチを成す



かさなってゆく 夢の想い出

カタチを成す 夢の記憶

そのカタチを見て 初めて

自分という 夢を知る