採卵から3日目の今日、現在の培養状況を聞いた。
・採卵数12個中得られた成熟卵数 10(変性1、未熟1)
・正常受精した数 10(→顕微7、ふりかけ3)
3日目の胚の状況は
*体外受精にまわしたもの(Zy-Mot)
・12G3
・11G2
・8G1
*顕微授精にまわしたもの(Zy-Mot,IMSI,PICSI)
・8G2
・9G2
・7G2
・11G3
・9G3
・6G3
・10G3
G1の評価のつく3日目胚が得られたのは人生初だ。それに加えてG2の胚がこんなにも高い割合で得られたことも初めてである。過去の採卵のデータから、私の場合は基本、3日目胚のグレードはG3かG4と相場が決まっていて、G2は本当にごくたまに起こる上振れでしかないと思っていた。G1やG2を期待するなんて別の世界の話、と割り切っていたのだ。*1)
採卵数は2回目と同じだったので、実はこの数日間落ち込んでいた。しかしながら、明らかに取れた卵子の質は良くなっているのではないだろうか。卵巣刺激の方法や、採卵したタイミングが良かったと推測できる。
また、何故か今回は体外受精で受精させた胚の質が粒揃いでとても良い。これまでの採卵を振り返り昨日書いた記事が、完全に宙に浮いてしまった。
適切なタイミングで取り上げた卵子たちは、頭に穴の空いた精子諸君に対し、「いやぁよ。帰って。」と、なびかずに拒むことすらもできるのかもしれない。
関わってくださった全ての人に、感謝の気持ちが湧いてくる。
一つの勝ち筋である卵巣刺激のデータを、他院のものでも厭わず踏襲する方向にサラッと変えてくださり、今周期の基本方針を立ててくださった医師に、
基本方針を踏襲するとはいえ、AMHがかなり上がっていたり年齢も変わっていたりと、条件がだいぶ変わっている中で、卵巣刺激の総量や終わりのタイミングをご自身の目で慎重に見計らってくださった医師に、
いくら感謝をしてもしきれない。
また、苦痛のないように様々な処置をして下さる医師や看護師の方々に、
どんな条件の時も必ず胚盤胞を残して下さる胚培養士の方々に、
頭が下がる思いだ。
*1) 過去データを振り返ると、1回目採卵では正常受精11個中G2は1つ、残り10個は全てG3。2回目採卵もG2は1つ、G3が3つ、G4が2つ。3回目採卵は、G3が3つ、G4が2つ。