3年数ヶ月間使った我が家の洗濯機が、無償で新品へと交換されることとなり、それまでの間、洗濯機なしの生活を強いられることになった。


 遡ること3年数ヶ月前、新宿のビックカメラにて。

日立の営業マンϵ( 'Θ' )϶

「乾燥フィルター(乾燥運転の時のホコリが溜まるフィルター)を無くしたお。『乾燥フィルターレス』という新機能だお。お手入れ簡単だお。」

夫「じゃあそれ一つ、くだしあ。」


もともと我が家が新調前に使っていた洗濯乾燥機も日立の「ビッグドラム」で、寿命が尽きるまで一度も故障することなく、約10年間我が家の洗濯物を洗い、乾燥し続けてくれた。その信頼から、買い替えるものも初めから日立のビッグドラムにする予定であった。「乾燥フィルターレス」に特に惹かれたわけでもなかったが、自分たちの信頼を寄せる機種の最新版が、たまたまその機能を取り入れたところだったので、それを受け入れた、という感じであった。


 その後新品が届き、機嫌良く使っていたが、わずか半年ほどで洗濯物が全く乾かなくなった。

もちろん原因解明のため、インターネットで色々と調べた。


・「乾かなくなったのでメーカー修理を呼んだら、中からすごいホコリの塊がとれたお。」

・「メーカー修理を呼んでも数ヶ月しか持たなくて鬱。」


という声が溢れかえっており、

そんな中、日立からもハガキが届く。


日立ϵ( 'Θ' )϶「おまいらの洗濯乾燥機、無料でメンテするお。」


しかし、どうやらメンテナンスを呼んだところで、構造を変えることができるはずもなく、洗濯機の奥深くに埋まっている埃まみれの乾燥フィルター(手入れ不要と謳うようになっただけで、乾燥フィルターがなくなったわけではない)を交換したり、掃除したりするのみで根本的解決には至らないとのこと。我が家は、わざわざ数ヶ月おきに作業員を呼ぶのは現実的ではないと判断し、夫に、洗濯機をドライバーでこじ開け、中のホコリを取ってもらうことにした。素人ながら、夫がホコリ取りをすると、その後2ヶ月くらいは洗濯物がよく乾く。そうやって、なんとか出来損ない洗濯機の尻を叩きながら、三年数ヶ月、洗濯を回してきた。




 そしてとうとう。ここ1ヶ月ほど、乾燥中に電子音が割れたような高音が轟くようになってきた。さらに、乾燥運転の最初と最後、今までとはドラムの周り方の様子が違う気がする。観念して、メーカーの修理を呼んだ。

上記の不具合に合わせ、以下の状況も伝えた。

・乾燥の力が定期的に弱まり、その解消のために2ヶ月に一回、洗濯機をドライバーで開けて、ホコリを取っている。それは購入した時には想定していなかった大きな手間である。

・夫のポケットに入っていた金属部品が洗濯槽の裏側に入ってしまっている。気になっているので取って欲しい。


メーカーの修理の人が来て、色々と分解し、分解された部品などを写真に撮っていた。そして、何やら小声で電話をかけて誰かと相談していた。


日立の人ϵ( 'Θ' )϶「これは、修理不能だお。

後継機種の、今店頭に並んでいる最新機種か、その在庫がなければ一つ前のバージョンの新品に交換するお。

もうこの洗濯機は使わないでクレメンス。

1週間から10日後に納品するお。」


おいら「おk。」


合理的な説明はされなかったし、幾つか質問をしてみたが、詳しい説明は返ってこなかった。「三年数ヶ月使ったものを後継機種の新品と交換」という最後の切り札とも言えるカードを切ってきたので、それ以上追求するのも野暮かと思い、やめた。我が家が全く日立と戦わずしてこのような対応を得られたのは、先陣を切って戦ってくれた人間がいたためだ、ということもわかっている。同じ商品を買い、憤慨し、戦ってくれた同胞たちよ、ありがとう。


 こうして、我が家は使える洗濯機のない1週間(もしくは10日間)に突入した。ご存知の通り、私は潔癖なので(誰も知らんて)、コインランドリーなど使えない。とある知人は車の中に敷く下足用マットなど、家の洗濯機で洗いたくないものをコインランドリーで洗うと言っていた。そんなところで家族のおぱんちゅなど洗えるわけがない。

急遽、夫が電動洗濯バケツ(一万円ちょっと)と脱水機(九千円くらい)を買ってきた。それらを使い、風呂場で水を汲んだり排水したり、洗濯物を移し替えたりして手作業の多い洗濯を数日間続けている。ボタンひとつで乾燥まで機械任せでやっていた人間からすると、「川へ洗濯に行く」くらいの労力である。手間の多さで死にそうだ。


 同時に、通っているクリニックが使用している「アットリンク」という予約・待合システムがサービスを一時停止しており、いつもと違う条件で対応していらっしゃるクリニックの方々に思いを馳せる。そこには、家族の洗濯を回すのとは次元の違う、(患者への)責任の重さや影響の大きさが伴う。私は九月下旬から止めているクリニックへの通院をいつ復帰するかを未だ決めかねているが、今も変わらずクリニックが稼働しているおかげで、「通うか通わないか」を迷うことができる。そのことには、心から感謝し、敬意を表したい。


急遽購入した電動洗濯バケツ(左)と脱水機(右)。

新しい洗濯機が来たら、その場しのぎのこれらがゴミになってしまう問題、にも直面する。