3日目の培養状況がメールで届いた。連絡方法には電話とメールの二通りがあり、3日目の状況を見て継続培養するか初期胚凍結するかを決める、という場合を除いては、メールで連絡が届くシステムだ。私の場合は、最初から胚盤胞を目指して継続培養を決めているのでメールで連絡が届く。
非常にわかりやすい文面なので、書き直さずメールの原文をそのまま載せてみる。
※今回の採卵結果(採卵3日目時点)※
今回の回収卵数は、 20 個 (うち変性 0 個)でした。
受精状況については以下の通りです。
今回の媒精方法: IMSI+PICSI
【【顕微授精の結果】】
20個に対して顕微授精を予定しました。顕微授精しようとした卵
その結果、19個に対して顕微授精を実施しました。
【【受精結果】】
今回正常受精(2PN)が確認できたものは、17個でした。
今回は■■全て「培養継続」■■させていただくこととなり、培養
8cell G3(ICSI(IMSI + PICSI)/2PN)
6cell G3(ICSI(IMSI + PICSI)/2PN)
5cell G3(ICSI(IMSI + PICSI)/2PN)
7cell G5(ICSI(IMSI + PICSI)/2PN)
8cell G3(ICSI(IMSI + PICSI)/2PN)
6cell G3(ICSI(IMSI + PICSI)/1PN2PB)
9cell G3(ICSI(IMSI + PICSI)/2PN)
9cell G3(ICSI(IMSI + PICSI)/2PN)
7cell G3(ICSI(IMSI + PICSI)/2PN)
7cell G3(ICSI(IMSI + PICSI)/2PN)
15cell G3(ICSI(IMSI + PICSI)/2PN)
12cell G3(ICSI(IMSI + PICSI)/2PN)
10cell G3(ICSI(IMSI + PICSI)/2PN)
12cell G3(ICSI(IMSI + PICSI)/2PN)
10cell G3(ICSI(IMSI + PICSI)/2PN)
10cell G3(ICSI(IMSI + PICSI)/2PN)
10cell G3(ICSI(IMSI + PICSI)/2PN)
10cell G4(ICSI(IMSI + PICSI)/2PN)
という結果となりました。
顕微授精しか選択できないくらいの精液所見だったのに、大変健闘している。培養室の方々のお力添えのお陰に違いない。
1PN2PBという表記に初めて出くわしたので少し調べてみた。1PNというのは前核が一つしか見えないという意味だが、1PNであっても2つの前核がピタッと重なり合っていて1つの前核に見えているだけ、という可能性もある。今回は顕微授精で精子を1匹、確実に卵子内に入れているため、体外受精の場合であり得る、精子が入っていないのに卵子が単為発生したケースではないはず。ただ、顕微授精の場合は針を刺した物理的刺激で分割をスタートしていて、入れた精子の遺伝子がうまく開かず活用されてないケースもあり得る。タイムラプスの画像の中で2PNが一瞬でも確認できていれば、精子の遺伝子を活用できていない可能性を棄却できるため、それを次回のラボとの面談で聞いてみよう。タイムラプスはこんな時に役立つ。
また、2PBは極体が2つ見えていることを示しており、卵子側が二段階に分けて行う、余分な染色体の片付け(減数分裂)を完了した証拠だ。卵子由来の染色体が多く残っている可能性が低いことを示している。つまり、継続培養する価値のある、可能性のある胚である、ということらしい。
最終的な結果の出る前にうにゃうにゃ考えても意味がないので(考えて結果が良くなるならいくらでも考えるが)、それまでは意図的な楽天家でいようと思う。そう思えた3日目経過だった。