今回、三日目の培養室連絡がメール(アプリによる)連絡だった。11時から18時までに連絡が来るはずだが、17:30を過ぎても音沙汰なし。培養が継続している、つまり観察・管理すべきものがある人たちへの連絡と、培養がストップして観察すべきものが無い人たちへの連絡は、業務上、効率の面で分けている可能性が高く、後者に入っているから、いつもの時間に連絡がないのだろう、とその時点で大体察してはいた。
17:45を過ぎ、連絡がないので電話するか迷ったが、18時までに連絡すると書いてあるので、焦ってこちらから連絡してしまうと、アプリ連絡でせっかく連絡業務の効率化を図っているのに、それを無にしてしまうことになり申し訳ない。したがってギリギリまで粘り強く待つ。ただ、18時を過ぎると電話が繋がらなくなる可能性があるので、18時直前にかけてみた。すると「営業時間外です。」との留守電に繋がるだけだった。
結果は分かりきってはいるが、明日連絡してみるか、と思っていたところ、18:05にアプリからのメールが届く。*1)
受精が確認できたもの(2PNが確認できたもの)はなく、全て0PNだったとのこと。
息子が私のケータイを覗き込みながら、
「連絡あったんだ。残念だったねー、ママ。」と「明日、雨だね。」と言うのと同じトーンでコメントをする。夫は17時頃に、単身赴任先に戻るために既に家を出ていた。不妊治療の当事者ではない息子がいることで、どんな時も、家庭の時間が過度に日常の色を変えることはなく、だいぶ救われるな、と思った。
さて、受精しなかった理由は、一つは、DHEAを抜いたこと、某氏がいない日に通院したことで、卵胞の育ちが芳しくなく、4つしか採卵できなかったこと。卵子の質も、良くなかったのでしょう。もう一つは、夫の精液の質が悪かったのに体外受精を選択したこと。精液所見はギリギリ体外受精できるかどうか、のラインで、それを承知で体外受精を選んでいた。
体外受精を選んだ場合、顕微授精に比べると三日目時点の粒は揃わない。ただ、体外受精のほうから、3つに1つくらいの割合で正常分割をするそれなりの胚ができ、その胚が、四日目五日目に良い伸びを見せ、良好胚になることが多い。その伸びは三日目に粒が揃う顕微授精の胚を凌駕する伸びなのだ。それは、夫の場合、見た目の形態だけでは判別できない精子の遺伝子異常が多いからだと思う。培養室のIMSI、PICSI を使った精子選別の精度が悪いわけでは決して無く*2)、むしろとても優秀だと思う。ただ、見た目上見えない遺伝子異常は判別できないよね、という話であって。見た目で判別できない遺伝子異常は自然淘汰の仕組みでしかふるい落とすことができないのだと思う。
そのような経緯から、今回、数を取らずに質を取ったのだ。やっとの思いで獲得した四つを全て体外受精にした。ただ、今回は受精すらしなかった。自然淘汰でふるい落とした結果、何も残らなかった、それだけのことだ。
本来なら一升瓶を抱えて飲み干してやりたい気分だが、私は大学時代、ジントニック2杯でリバースした女だ。梅酒一杯で関節が痛くなる。
できることは、大好きだがいつもは控えている “KUSMI TEA”のアナスタシアをミルクで煮出してカフェインたっぷりのミルクティを作り、ポールのパルミエ(甘いパイ)をバリバリやけ食いするくらいだ。しかも息子の勉強を見ながら。
やけっぱち行動のヤケクソ具合がショボくて、草。
*1)一時間後くらいに、連絡が遅れたことの謝罪メールがアプリから届きましたとさ。遅れたのはたった五分だけどね。
*2)このクリニックの培養能力が高いことはこの貯胚リストが証明している。

