採卵日であった。
採卵は、負担なく終わった。
電車で帰るため、念の為にロキソニンを一錠もらったが、本当は痛み止めを飲まなくても大丈夫なくらい。しかも、数時間後、息子の送迎任務を難なくこなせた。採卵当日に息子の送迎ができたのは、人生で初だ。
採卵担当医は東京拠点の某氏だった。私は、体質上、局所麻酔で口などの痺れが出やすいタイプなのだが、全く痺れなかったし、痛みも最小限だった。大変ありがたかった。
担当の看護師さんも、沢山気にかけてくださった。
こういう経験をすると、「私も人にもっと優しくしたい。」という気持ちが湧いてくる。
採卵後の内診も終わり、診察室に呼ばれて行くと、夫の精液所見が過去の成績と比べ、ぶっちぎりで悪かった。Zymotも使えないくらい。
「不妊治療って夫婦の息がうまく合わないと、詰んじゃうな。。」と思い、肩を落として結果の書かれた紙を見つめる。
某氏もどうにかしたい、と思ってくれたのだろう。「2回目の採精ができれば、、、」と提案してくれた。
仕事の合間に夫をつかまえることさえできれば、「ヤツなら2回の採精くらい、必ずやってのける。」と確信を持てた。その場ですぐ電話をかけさせてもらい、6度目くらいでウェブ会議中の夫と連絡がつく。この時点で時刻は10時半をまわっていた。
11時くらいまでに夫が再びクリニックの受付にチェックインできれば間に合う、とのこと。
幸いなことに、夫はまだ近くで仕事をしていた。
10:50 夫がチェックイン。
数分で採精室に案内してくださる。
11:06 夫から “Done!” とLINEが入る。良かった!!
2回目のぶんの精液所見が出たあと、再び診察室に呼ばれる。
某氏「意外と早く終わりましたね!
2回目の方がだいぶいいです。Zymotもできます!」
私「ありがとうございます!
夫は1日2回がデフォルトなんです!」
某氏「1日2回が、デフォ、ルト、、、、。
ご主人は、絶倫なんですか、、、?(´ω`) 」
(ここで私、えらく生々しく聞こえることを言ってしまったことに気づき、動揺。汗が吹き出して止まらない。)
私「ち、違います、、、!!!夫が言ってたんです。
私は何を言っているんだ、、、。
そういう意味ではなく!
えっと、、、私は真面目に喋っているつもりなんです、、、。」
某氏「私も真面目に喋っていますよ。(´ω`)
つまり、ご主人は、『1日に2回イケる方』という意味ですね!」
私「そうです!!!
『2回目をトライさせていただいて、ありがたかった。』という意味です!」
このあと、話を合わせてフォローしてくださった気がするのだが、頭が真っ白であまり覚えていない。。。
某氏「色々と良かったです!」
伝えたかったのは、「夫は1日に2回は全然イケる男なので、2回目の提案は大変ありがたかった。今後も、もし一回目の結果がイマイチで、もう一回採り直した方がいいかも、と少しでも思われた時は、提案していただけると嬉しい。」と、いうことである。
ところが、危うく「生々しい発言をする変態さん」になってしまうところだった。。。
生殖医療の場面において、言葉ってとても難しい。。。