10月某日、整体に行ってきた後、夕方五時ごろ、息子との図形問題勝負をやっていた。筑波大附属高の図形問題に差し掛かった時、頭が朦朧としてきて、「ちょっとだけ。。。」と床に寝転んだ。(、、、ところまで記憶がある。)
ようやく意識を取り戻し、「今何時?」と聞くと、
「10時だよ。ママ、ずっと起きなかったね。僕が起こそうとしたら毎回『起きる』の活用形を4種類くらい叫ぶけど、全く起きなかったよ。」
と報告される。
私が叫んでいたという言葉に「起きる」の活用が本当に四種入っていたか検証しよう。
・「うん、起きないと!」(上一段動詞「起きる」の未然形+否定の助動詞「ない」の終止形+接続助詞「と」)
・「よし!起きよう!」(上一段動詞「起きる」の未然形+意志の助動詞「よう」の終止形)
・「ママ、起きる!」(上一段動詞「起きる」の終止形)
・「もう起きた!」(上一段動詞「起きる」の連用形+完了の助動詞「た」の終止形)
息子よ、惜しい。私が使った活用形は未然、終止、連用の3種だ。
息子が声をかけると、私はむくりと上半身を起こし、この「起きる」の活用3種のうちいくつかを発するが、またパタリと横に倒れる、ということを4、5回繰り返しては寝続けたらしい。
母を起こすことを諦めた息子は、卵かけご飯を作り、自らウインナーをオーブントースターで焼き、ミニトマトも食べ、なんとか空腹を満たしていた。、、、すまない。
しかもその後、私がゴリゴリ計算して解いたものの、エレガントな解き方を探していた問題について、その方法を解説してくれた。
勝負を4問目で棄権し、夕飯作りも放棄して寝続ける母。採卵周期はなぜか寝こけてしまいがちだ。私が不甲斐なさすぎ、不妊治療とは家族全体にとって良事なのか、わからなくなる夜だった。