生理が来たのを確認した時、視界の遠くに狼煙が上がり、法螺貝の鳴り響く音が聞こえた気すらした。

数日後にはいよいよ5回目の採卵周期に入る(卵巣の様子が良ければだが)。


 採卵前に準備したものは、二つ。

・酸化マグネシウムとボラザG軟膏

 採卵後の便秘に備えて、酸化マグネシウムとボラザG軟膏をもらってきた。私は第一子妊娠時に内痔核を悪化させており、その後手術をしている。したがって内痔核を切り取ったぶん、黄門様の組織がボコボコしていて(婦人科の内診の時、ボコボコ黄門様も見えちゃうのが実は結構恥ずかしい。誰も気にしていないと思うが。)、組織が普通より伸びにくいので、便秘で便が硬くなると切れ痔になってしまう。

肛門科の主治医に相談すると、「切れ痔にならないように便の硬さをコントロールすることが、手術したことのある黄門様には肝要。」とのこと。

「酸化マグネシウムは一回二錠を朝昼晩3回(1日6錠)まで自己判断で増やして飲んでも問題ないよ。身体に要らない分は全部排出されるし。」と、酸化マグネシウムを沢山持たせてくれた。普段は1日に2錠程度でいい感じだが、採卵後は1日4錠くらいまで増やして飲むこともある。また、ボラザG軟膏は、「ステロイドの入っていない軟膏なので長期的に使っても問題ない。酸化マグネシウムの飲む量のコントロールを見誤って便が硬くなった時に注入すると、便の滑りが良くなるので潤滑剤的に使うと良いよ。」と処方してくれた。確かに、油脂性基剤のものなので潤滑剤として良い気がする。




・自己注射のご褒美用おやつ

 岐阜県の「御菓子司 美濃屋」の栗蒸し羊羹と栗きんとんをお取り寄せした。秋といえば栗。栗といえば岐阜県。

岐阜と名古屋は距離的に近いため、名古屋のデパートには岐阜県の和菓子屋さんの出店が多い。息子が名古屋のインターに通っていた頃、今時分は栗の菓子の食べ比べを楽しんでいた。息子は栗きんとんに目がなく、幼児のくせに一度に何個もたいらげ、車のチャイルドシートが栗きんとんの食べカスまみれになっていたのも懐かしい。

昨日届いたものを冷凍庫にストックした。これを励みに自己注射もがんばる所存であります。