レコベルの6μgはゴナールエフの何IUかご存知だろうか。だいたい100IU程度だ、と通っているクリニックの医師が教えてくれた。*1)

とすれば、ゴナールエフを150IU/日、9日間使った2、3回目採卵と、レコベルを6μg/日、13日間使った4回目採卵とでは、FSH製剤の総量はだいたい同じである。

しかしながら、私の場合、両者が同じ量と思えないほどに身体の反応が違っていた。

 ゴナールエフのほうは、2回目採卵時も3回目採卵時もトリガー直前になると下腹部に少しの重さを感じる程度だった。(トリガーをかけるとその重さは少し増すが。)あまりに感じるものがなく、採卵直前まで息子の本部屋を整理するなど、元気に動き回っていた。

 一方、レコベルは主に5つの症状があった。

・下腹部の重み

卵巣刺激の12,3日目あたりから急に重くなり、トリガーをかけた後は、重すぎて、息子の塾送迎を一日サボった。不妊治療によって息子に迷惑をかけたので落ち込む。

・乳首がデカくなる

乳首(*以下、「乳首」の連呼により己の品位を落とさぬよう、また、アメブロに垢BANされぬよう、TikBeeと表記することにする。不妊治療と関係のない方は、TikTokの親戚かなんかだと思ってください。)が明らかにデカくなる。そしてTikBeeの成長のせいで、服の繊維との摩擦を痛痒く感じる。

・起床時の気持ち悪さ

卵巣刺激の終盤(おそらく10日目以降あたり)になると、起床時にオエっと込み上げる気持ち悪さがあった。体を動かし始めると治る程度。

・おでこのニキビが悪化

DHEAのサプリメントを飲むと、おでこにニキビが群生するというのは私の体質上仕方ないことのようで、少しでも良い質の卵子を取るために受け入れてはいた。しかし、レコベルを使っている期間は更に悪化してしまい、おでこにつるっとしている場所がない、という状況に。

・食欲が湧く

空腹感をいつもより感じ、いつもの1.3倍くらいは食べていた。一年半前にレコベルを使った時の日記にも「やたらとお腹が空く。」と書いてあった。


良くも悪くも、レコベルは身体が反応していることを体感として感じられたため、そのぶん、採卵から得られる果実への期待が高まると同時に、少し怖くもあった。最終的には「ここまで来たのだから医師を信じて最後までやるしかない。」という気概でなんとか乗り切った。


 薬剤の比較データに関して、卵胞数やE2の伸びなどはクリニックの医師が一番持っていると思うが、使ってみた人間の体感などはあまり残りにくいものかと思うので、記録としてシェアしてみた次第だ。

薬を使用している体感があるという場合、卵巣刺激というのは文字通り「刺激」なのだから、身体に刺激がある、という体感になってしまう。今回のレコベルの体感もそういうもののオンパレードになってしまったが、耐えられないほどのものでは全くなかった。また、薬の使用が終わると、きちんと全ての症状は消え去った。結果が伴うならば、この程度の副作用くらいどうということはない。


*1) ちなみに以前、私が卵巣刺激のデータをまとめた時、私はこの単位換算を間違っている。