生理が来た。採卵周期の予約を入れながら、「これが41歳最後の採卵になるな。」と思った。9月には42歳になる。年齢を意識すると、「なんとかして納得のいく採卵結果を残したい。」という思いが大きくなる。
しかし、同時に思い出したのは7年近く前のこと。息子が5歳の誕生日を迎える前日、リビングで遊んでいる息子に、
「明日はとうとう5歳になるね!」
「今日が4歳最後の日だね。」などと話しかけた。そして写真を撮りたくなった。
すると、息子はおもちゃを動かす手を止め、シャッターを切る私に向かって、
「ママ、僕は、今日の僕も明日の僕も、そんなに変わらないと思うよ。」
と笑いながら言った。
「そうだね!だから4歳の〇〇くんを惜しむ必要もないか!」と私も笑った。
卵子の質も、人間の成長も、連続的、段階的に質が変化していくものであって、ある日を境目にガラリと変わるという様なものではないだろう。
そう考え直すと、卵巣も笑っている気がした。