先月、冷蔵庫に貼っていた採卵周期のスケジュール表を見て、息子(11歳)が言ってきた。

「ママ、こんなん書いてあるんたけど。。。『14mm以上の卵胞が出現したら排卵防止のため性交渉、、、*1) はしないようにしてください』って。」

「それ、ママが性交渉のしすぎとかで個別に注意されたわけじゃないから、、、!!スケジュール表のテンプレートだから!」 

「あぁ、良かった、、、。」

思春期に片足を突っ込んでいる11歳息子が気になったのは、何よりそこだったらしい。


 そういえば息子がまだ9歳だった頃、妊活を始めるにあたり息子の同意を取ることは必要だと思い、「できるかどうかはわからないけれど、○○のきょうだいを産む努力をしてみようかと思っているんだ。」というようなことを伝えてみた。その時彼が一番最初に言ってきたことは、


「赤ちゃんを産むってことは、SEXってやつをする必要がある、、、?よね??」

「年齢的に自然妊娠は難しいから、人工授精や体外受精など医療の力を借りて子供を作ることになると思うよ。」

「それなら、、、いいよ!」


確かに年頃の子供にとって、親のSEXほどイメージするとしょっぱいものもない。だから、不妊治療のことを伝えることで、かえってきょうだいができることが受け入れやすくなるようだった。


 子供の歳が離れると、歳の近いきょうだいとはまた違う難しさがある。妊活が子に与える影響は少なくはないと思う。そもそも、必ずしもきょうだいがいることが子供の幸せだとは思っていない。親の愛情は、子供の数が増えても減ることはないというのはその通りだとは思うのだが、子に手をかけてやる親の手の数は限られている。きょうだいとは、親の労力や経済力という限られた資源を分け合う関係であるため、きょうだい間の仲の良さを保つには親の相当量の配慮が不可欠だ。

もう1人子供がいたほうがより楽しみや喜びが増えるんじゃないか、というのは私たち夫婦のエゴであり、息子はそれに巻き込まれているんだと認めた上で、それでも「将来息子が『きょうだいがいて良かった。』と思えるように必ずするんだ。」という覚悟で、妊活や子育てに取り組んでいきたい。


*1)息子は当然意味がわかった上でそのワードの部分だけ、ごにょごにょとても小さな声で読んでいた