クライマーの山野井泰史さんの宿命で学ばせていただいています。

 

 

 

 

①42番乙巳・日居天中殺

②日年律音

③日月・月年干合

④東天運

⑤主星司禄星

⑥月支の母

⑦日支・年支・月干の正妻

 

 

前回見た山野井さんの東天運。

 

 

山野井さんの主星でもある司禄星は、天運順位1位。

 

順位が高い星というのは、

霊魂というより人間として発揮したい才能で

世の中で認められる可能性があります。


しかしこれを発揮しても、本人の満足度につながるわけではありません。

周囲の安全のために準備をすることも才能になる。
堅実な人生、用心深い人生を歩むことそのものが才能の内容といえる。


これが東天運の司禄星の意味。

 

 

 

 

2014年に発売されたこの本。

 

「登り続けてこられた理由」というのは

 

とりもなおさず「死ななかった理由」ですよね。

 

 

 

この本の中には山野井さんの亡くなった仲間たちの話がたくさん出てきます。

 

この本の第一章のタイトルは

 

「天国に1番近い男」と呼ばれて

 

一瞬の、一度きりのミスが死に直結する世界にあって

 

40年間という長いクライマー人生の中

 

「生きていることが不思議だ」

 

とまで友人たちが言い表した彼は、なぜ常に生きて帰って来ることができたのか。

 

 

 

 

 

このドキュメンタリーの中で山野井さんは

 

「僕ほど慎重な人間はなかなかいない」

 

と話しています。

 


 

そんな山野井さんが慎重さにおいて「すごい」と評価するのが

 

世界屈指のクライマーであるヴォイテク・クルティカさん。

 

 

 

 

彼は山野井さんと同じく、

 

危機を気の変化で乗り越える機能「干合」を持っていました。

 

 

しかし、それ以前にお二人の宿命には共通点があります。

 

 

 

司禄星と牽牛星の二連です。

 

山野井さんは年支と日支に一つずつ。

 

クルティカは天と直結する月年の干に。

 

 

「非常に卓越した保身術」

 

これはもう、言葉のままの意味ですね。

 

身を守るための優れた技術を持っているということ。

 

「自分都合の解釈で現実を評価分析」

 

独自の判断で、眼の前の状況を分析する力。

 

 

 

クルティカは輝かしい登攀記録だけではなく

 

今まで一度も山で怪我をしたことがないそうです。

 

さらに彼一人だけでなく、彼と組むパートナーも怪我をしたことがないそう。

 

このあたり、クルティカは北天運ではありますが、

 

周囲の安全のために準備をすること

 

これを発揮しているのだと思います。

 

 

 

山野井さんは3回クルティカと高峰を登攀したことがあって

 

彼が決して危険を冒さないこと、

 

時には時間が余計にかかると予想されても安全だと思われるルートを辿ることを

 

高く評価していました。

 

 

 

もちろんそれだけでなく、

 

自分のレベルをちゃんと把握していること、

 

自分の能力に合った山に向かうこと、

 

能力の限界を超えないように計画し、実践すること。

 

それがたいせつだと山野井さんは「アルピニズムと死」で述べています。

 

 

 

2人に共通するこの二連変化は、危険に挑む彼らを守るために備わっているのでしょう。

 

 

 

司禄星の準備力を遺憾なく発揮する山野井さんのことを

 

妻の妙子さんはこう話していました。

 

 

「自分が行きたいと思ったところを登るためにはどうすればいいっていうのを、

 

1番最善の準備というか、トレーニングとか最善のことができる。

 

そういう能力が優れているんじゃないかな」

 

 

いいですよね、司禄星・・・・。(うらやましい)