昨日はお誘いを受けて、お金をテーマにした、とある団体の記念講演会に行ってきました。

 

 

前々回書いた4月の月運の、

 

「お誘いを受けたら断らない」

 

よりも以前にお声掛けいただいていたイベントでした。

 

 

 

 

お金と言っても巷にあふれる「稼ぎ方」とか「増やし方」ではなく、

 

「使い方」「活かし方」について考える内容。

 

 

この記念講演を開催された団体も、人にとってよりよいお金のありかた、使い方を実践していこうと10年前に立ち上げられたものです。

 

 

 

 

哲学者である内山節さんの「今の社会にみる温かいお金」という講演から始まり、

 

第二部ではメガバンクを退職後「幸せになるお金の使い方」を提唱して現在は30を超える団体の顧問をされている新田信行さんと内山さんの対談がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

内山さんの著書の一部。

 

 

 

民俗学や地政学、歴史、哲学など多角的な視点をバックボーンに

 

近代以降、人間の手から離れてしまった「お金」についての内山さんのお話でした。

 

 

・お金には「温かいお金」と「冷たいお金」がある。

 

・温かいお金というのは、人と人(や自然)との関係性を作り、物語を生み出す。

 

・冷たいお金は、自分を支える以外の物語を生まない。

 

 

 

ちょうど今読んでいる「世界は関係でできている」とシンクロする内容で、

 

物理学も現実社会も同じようなテーマで進化しつつあるんだなと実感しました。

 

 

 

 

こうやって、さまざまな分野で未来を切り拓いていく人たちの話はほんとうに魅力的です。

 

 

新田さんのお誕生日は残念ながらわからなかったのですが、

 

内山さんのはウィキにありました。

 

 

 

70年代から東京と群馬県の上野村との二重生活をし、存在論、労働論、自然哲学などについて独自の視点で探究する『労働過程論ノート』(1976年)などで注目され、『山里の釣りから』(1980年)などの思索的エッセイでも知られる。

 

現代日本人の主体性の喪失と自然破壊との関連性を訴え、自然との共生による人間性の回復を実践的に考察している。(ウィキより抜粋)

 

 

牽牛星+玉堂星の天干二連(天命)は、

 

現実世界を改革する役割。

アイデア、改善策が出る。

学者、教育者的能力。

 

精神性の強い北天運で、最大剋星は南の牽牛星。

学会など精神的な分野での要職が才能発揮の場所です。

 

 

 

最後の質疑応答で、私の前に座っていた若い女性が元気よく手を挙げました。

 

映画を撮っているそうで、質問は、

 

 

 

「映画を撮るのにはお金がかかる。

 

わかりやすい内容ならみんなが観るから儲かるかも知れないけど、

 

芸術的な作品は理解され難くてなかなか人が集まらない。

 

わかりやすいものを撮ってお金を稼いで、

 

そのお金を使って自分がやりたいことをやるほうがいいのだろうか」

 

 

 

と言った内容でした。

 

 

それに対する内山さんの答えは、

 

「芸術的かどうかは製作者が決めることではなく他者が決めること。

 

まだあなたは自分の思いが強すぎる」

 

 

他にもいろいろアドバイスをされていましたが、新田さんもおよそ同じようなことを答えられていました。

 

 

もちろんとても腑に落ちる答えですが、

 

特に北天運牽牛星は

 

「名誉と地位、自尊心が自力ではなく他力によって与えられる」。

 

きっと内山氏の心から出た言葉だったのだと思います。

 

 

 

47番庚戌。

 

伝統にとらわれず、改革的で常に時代の常識を超えたものを持っている。

 

どういう状況下にあっても周りの言動に左右されない。

 

動乱期に活躍。

 

 

 

庚戌のお手本のような人でした。