吉本ばななさんは、子育てでてんてこまいになるあたりまでよく読んでた時期がありました。

著作一覧を見てみると、私が読んでいたのはほんとに初期の頃。

 

 

以前、青龍塾仲間のりたさんが、吉本ばななさんの「ふなふな船橋」について書かれていて、

 

 

 

あ〜そうそう吉本さん、日座なんだよね、と思い、やっぱり素敵な文章だな、と感じ、そういえば青龍先生の算命学研究室にも取り上げてあったよなあと思い出しました。

 

 

 

こんなに才能の塊のような方と、なにもお見せできるほどの持ち合わせのない自分を比べるなんて、恐れ多いのと物笑いの種にしかならないのですが、月とすっぽんの見本としてご容赦いただいてちょっとだけ・・・・。

 

 

吉本さんは5才の頃には、将来作家になろうと決めていて、仕事も決まっているのになんで学校に行かなきゃいけないんだろう?と不思議だったそう。

 

日座天中殺にとって学校は最初の既存のシンボルのような世界。早い段階で学校からドロップアウトする人もいる。これまでも退学や転校は特徴的に出てきた。

 

 

確かに学校には違和感のようなものを持っていたのですが、私の場合、父の仕事の関係で小学校だけで2回転校、さらに中学入学する時も引っ越ししていて、もしかしたらそういう慌ただしい環境でなかったらドロップアウトしたのかな?とも思いましたが「害」でなんでも受け入れてしまえる子どもだったので、いやいやそれはきっとなかっただろうな、と思い直しました。

 

 

問題は納音。日座と日居の納音は、算命学的には、日座の純粋現実と日居の神的精神とが組み合わされるので、完璧な時空間が作られることになる。

これは納音の一側面。もう一側面は、空間なしと現実なしが結びつき、空洞化した虚の世界が生まれる。

 

日座、日居の「正反対」の同居は、ばななさんの本質として、さまざまなところで顔を出すように思う。

 

実は私も日座・甲戌と、年干支は日居・乙巳なのですが、う〜ん残念!納音ではありません。笑

 

 

 

吉本さんは納音の他、「刑破」も持っています。

それにコツコツ掘り下げることのできる「天庫星」と「司禄星」も。

(私には縁のない星)

 

小説を書く才能があるといえば、青龍塾&日座仲間の盤古さん。

同じように天庫星・司禄星・刑破をお持ちです。

 

小説家には必要な星とエネルギー、位相法なのかもしれません。

 

 

この納音では、異質の禄存星(戊・父)が現実ののりしろになる。自分の支え。

中元では、年支の癸(母・知識)が丁(個人感情)を砕くことになり、母親が自分の感受性に大きな影響を与えていることがわかる。

 

初元では、自分の役割(辛)が外の兄弟(乙)を激剋している。

生家環境での、父母姉の三人の影響で、納音が訓練され、書くことへも大きく影響している感じがみられる。

 

個人感情が削がれるほど、創作力が上がる仕掛けになっている。厳しい母であったほうが、感情は空洞化しやすく、知性と感性の激突は新たな既存にない創造力を生む。

 

 

日座について、四柱推命の古典にはこうあります↓

いつも思うのですが、癸を持つ日座って、なにか根本的に自分と違う気がするんですよね。

 

身近にも主星玉堂星の日座がいるのですが、私とは決定的に異質で、もしかしたら癸の有無があるんじゃないのかなと勝手に思っているのですが・・・。

 

吉本さんも、表には出ていませんが、このたったひとつの「癸」がとても効いているのでしょう。

 

 

 

 

日本大学の卒業制作で書いた『ムーンライト・シャドウ』が芸術学部長賞に輝き、一応は読者に伝えられるんだなと手応えを感じた吉本ばななさん。

卒業後はアルバイトと並行して小説を投稿するつもりでいたところ、最初に投稿した『キッチン』が絶賛をあびることになりました。

トントン拍子にデビューが決まったわけですが、内心は「これはまずいことになった」と思っていたのだとか。

なぜなら、社会経験が未熟なうえに小説のストックもなかったからだそうです。

 

 

 

既に旺地に入る前から能力を発揮していた吉本さん。
 
デビューしてすぐ、現実前進力が最高値に。
現実に対応するための強大な力がここで与えられています。
 
度重なる受賞歴は自我と現実前進力の二人三脚が成し遂げているように見えます。
 
旺地に入ると「人からの導き運」でもある水性(癸・玉堂星が蔵干に)が高くなっています。
 
また旺地に入って最初の禄存星大運では、表現のと自我のが反比例で、バランスを取る形。
 

 

次の調舒星&天将星大運で事実婚と出産。

プライベートは支合。

(調査不足なのですが、もしかしたら事実婚されたのは禄存星大運中なのかも)

 

 

事実婚のお相手は「ロルファー」というお仕事をされている方。

 

 

ロルフィングとは、「重力との調和をゴールに、筋膜を始めとした結合組織にはたらきかけて、身体を統合するボディワーク」だそうです。

ロルファーとは、その指導者。

 

お相手のお仕事も、既存からはちょっと外れていると言えるのかも。

 

 

お子さんの育て方も超個性的。

 

息子は2022年は20歳を迎えますが、義務教育は受けていません。

私立の小学校を1年でやめたあと、本人の自由を尊重し、好きなことを徹底的にやらせるサドベリー教育を行う学校に入り、卒業しました。

 

義務教育を受けさせないことについては、さすがに躊躇したという吉本ばななさん。

しかし息子は卒業後、自らの意思で中卒認定を取得。

日本の小・中学校の勉強は本気になれば1年で学べることや、放っておけば子供は自分で考え、決断することがわかったそうです。

 

学校に行くことにこだわらない。

親ではなく子どもが決める。

権威ではなく個が優勢になっていく、これからの時代を先取りしているような選択だと思います。

 

吉本ばななさんは選択的夫婦別姓制度に賛同しており、自身も事実婚という形でパートナーの田畑浩良さんと暮らしています。

出産後も二人の関係は事実婚のままです。

夫を好きになっただけで、夫の実家と結婚したわけではないという考えから、このような結婚の形をとっているのだそう。

 

とても日座&刑破と納音らしい。

 

「これが普通」と言われるような既存のありかたに、自然に「?」がつくのは私も同じなので、これは日座に埋め込まれた感覚なのかもしれません。

 

 

既存にこだわらない、むしろ既存を壊す方向に自然に進んでいく。

 

言い方がすごく誤解を招きそうなのですが、吉本さんの小説の魅力は「撒き餌」のようなもので、彼女の真の役割は新しい時代へ多くの人を導くためなのかもしれないなと。

 

青龍先生が書かれている通り、とても日座らしい生き方を体現されている方だと思います。