算命学には「三業干支」というものがあります。
上住節子氏の「算命占法」によれば
『三業干支とは高尾義政氏の「算命学」に特有の考え方で、大変に「業」の深い干支の組み合わせとされています。
(中略)
「業」は、善悪様々な要素を含んでおり、高尾氏は、悪行を比較的多く含む干支を三業干支と名付けられたものと思われますが、氏はその根拠や出典について、表向き何一つ明らかにされていません。その上、三業干支としてあげられている干支の多くについて、伝来の正当な解釈から全くかけ離れた、いかがかと思われる点が多々あります。
しかし、「算命学」では重要な秘密奥義のひとつとされていますし、興味ある占技ですからここに紹介いたします。』
とあります。
60干支中20干支もあるので、そう珍しくもなく、実際私の身の回りにも「不族の業」「倒柱の業」「祇王の業」「倒異の業」さまざまな三業干支持ちがいます。
上住氏は上記のように述べられていますが、その意味と当の本人を見比べてみると、当たらずとも遠からず、ということも少なくない気がします。
その中で、庚戌「傷体の業」は
『怪我をしたり、身体を傷つけられる業です。
もし本当に身体をひどく傷つけられるようなことがあれば運気が上がり、何もなければ運は上がりません。このような状態を通過して本当の活力が出てくる業です。』
これを読んだ時、まさにうちの母親をあらわしている、と思いました。
怪我ではありませんが、病気。
身体が弱いわけではないのです。
むしろ、病気をしなかったら120くらいまでは余裕で生きそうなくらい強靭。
しかしそうではなく、身体を痛めつけられるほどに運気が上がるという宿命を持っているということ。
小さい頃から予防接種の度に高熱を出して寝込み、19才でバセドー病の手術(ある意味怪我と言えるのかも)、帝王切開、30代で難病で入院、「あなたが生きて帰れるとは思わなかった」と看護婦さんに言われるほど状態が悪化したものの2年後に生還。
その後も病気のデパートと言ってもいいくらい入退院、手術を繰り返しているのに、82歳の今も現役で仕事(ピアノ教師)をしています。(持病も5つくらいあり)
『直系の先祖で、三代ほど前に不慮の死を遂げた人がいる可能性があるのでご供養をします。』
11人兄弟(うち2名は病死)の長女に生まれ、他の兄弟は特に病気がちというわけでもなく、一身に業を背負ったのかも知れません。
それに加えて生月生年中殺持ち。
もし親子でなかったら縁がないであろう、絶対友達にはならないタイプの趣味と性格笑
そして、果敢に病気と対峙して生きようとする生命力が半端ないです。
病気や怪我が運を上げる。
天の思惑と働きは、私たちの考えを遥かに超え、うかがい知れないところに作用しているのかもしれませんね。