率直な印象としてはね、





「尚弥、セーフティ・ファーストだな」



って感じでしたね。ホント、慎重だった印象。
それだけ、アフマダリエフを警戒してたんでしょうね。
そのアフマダリエフは終始、「カタい」というか「緊張が見られる」というか。まあ、カタさはありましたよね。
とくに1R、2Rなんて、「このまま、カタさが取れないままで、いてくれないかな」思ったくらい(笑)。
それでも、一発一発はえげつなかったからね。「貰ったら」と思うと、ヒヤッとするくらい。それもあって、尚弥陣営としてはアウトボクシングに徹する作戦をとったのかもしれません。
また、ここんとこ、尚弥がダウンを奪われたりもしてたからね。そのせいか、「ピークアウト」なんて話も出るほどだったんで、まあ、そんなこと抜かしてる奴らのことは相手にしてないでしょうが、「今後のライバル」たちにはね、牽制の意味もあったのかもしれません。
結果は12Rまで戦い抜いたうえで、尚弥の判定勝ち。まあ、すべてのラウンド、尚弥が獲ったでしょう。本人としては「1Rがどうかな、と思った」いってましたが。
それにしても、井上尚弥という人は、引き出しも多いんですね。
ここまで足を使った尚弥選手を見たのは、初めてかも。それでも最後まで足が止まらないんだがら、スタミナも凄いやね。
さらには、至近距離のパンチを難なくかわす反応、絶妙なタイミングでのカウンター――いずれも、「コーナーやロープに追い詰められても」ですからね。
とくに、カウンターのショートアッパーなんて、圧巻だったわ。ただ、あれでグラつかないアフマダリエフも凄い。
試合後、本人としては「『判定までいってもいいから』という前提で、アウトボクシングに徹したけど、途中で何度か(倒しに)いこうかとも考えた」といった趣旨を口にしてましたが、たしかに何度かありましたよね(笑)。
とくに7Rなんて、いつもの尚弥だったら、攻めてたんじゃないかな。それくらい、同ラウンドの彼は、スピードも乗ってたし、パンチも多彩で、一発一発がキレキレだったと思う。ただ、作戦を優先したんでしょうね。

次はサウジでの試合ですかね。ピカソと? ただ、誰とやるにしても、12月開催なんだよね。インターバルが短い気もするんだが・・・まあ、尚弥だから大丈夫だと思うけどね。
で、その次は来年、中谷潤人と?
なにはともあれ、楽しみです(笑)。