先日、幼馴染がiPadに自炊(※自分で紙の本を裁断、スキャンして電子書籍化する事)した本を大量に入れたと言っていたので見せて貰った。
(私もいずれは持っている本を自炊しようと企んでいるため)
何故か英語やフランス語のテキストまで電子化していた。
しかも、余白にやらたと『正』の字が書かれている。
「何この正の字?」
と訊いたところ、
「ああ、CDを聴きながら音読した回数だよ」
との事。
へー、そうなんだー……
……てっ!?
えええええぇぇぇ――っっ!!
1ページ毎に、余白いっぱいに書かれた『正』の文字。
数えるのも嫌になるぐらいいっぱいっ!!
どれだけ読んだんだよっ!?
うーん……。
なるほど。
そりゃ、国連英検1級やら、TOEIC満点やら獲る訳だ。
英語嫌いの私からすると、本当に尊敬に値する。
もう私は英語のテキストを開いただけで、ウンザリしてしまう。
でも彼はウキウキしながらテキストを開く。
本当に語学が好きらしい。
人は好きな物にならいくらでも努力できる物らしい。
むしろ、好きな事だから、努力しているという意識がない。
二年程前、私が一年間で臨書(お手本を写す書道の練習。特に忠実にお手本を写す事を形臨という)した半紙の写真をmixiに載せたところ、友人達にビックリされた。
別に好きで書いた物なので、自分的には大した物ではないのだけれど、他人から見ると、かなり異常な物らしい。
私からすると、こんな物は努力でもなんでもないのだけれど、筆嫌いの人からすれば途方もない努力の賜物に見えるみたいだ。
嫌いな物ほど努力が必要、って事だろう。
私が今までで一番失敗した、と思った事は安易に理系に進んでしまった事だ。
私は中学の時、既に理系の大学に進もう、と決めてしまっていた。
……というのも、理科の実験が好きだったし、図工や美術で物を作るのが好きだったからだ。
美術系に行きたい気持ちが強かったのだけれど、美術系は就職が大変だし、理系なら仕事に困らなそうだし、と大変中学生らしからぬ打算で進路を決めた。
なまじ、数学とかが理解できてしまったところが不運だったかもしれない。
とにかく仕事に困らなそう、という事で機械工学を大学で専攻した。
……入ってから気が付いた。
私は物理が大ぃぃ嫌いだっっ!!
いや、高校の時になんとなく気が付いていたけれど。
物理って面白くないな、って思ってたけど!
でもでも、打算だけで物理が必須なところを専攻してしまったのだぁーっ!!
そして、流されるまま卒業。
某大手自動車会社の設計部に配属。
なぜっ!?
打算ですね、はい。
でも車体の設計、面白いところもありました。
3D CADを使って、自分で形を作っていく作業なんてもう最高っ!!
いくら残業していてもまったく苦にはならず、楽しくて仕方がない感じでした。
でも設計って、部品のデータ作るのは仕事の中のほんの一部。
サプライヤ、工場、実験部、他の設計部と調整、調整、また調整。
コスト計算、コスト削減、コスト申請、コスト調整。
日程調整、裏切り、日程調整、裏切り、日程調整、裏切り、大激怒。
まあ、色々ありましたよ……、ふぅ……。
調整とか超苦手なんですけどね、私。
3D CADでデータ作っている時だけが安らぎな仕事でした。
でも、しかしっ!!
ある日、3D CADデータは海外に新設したデータ作成専門部署に委託して、そこで作らせる、とか上が言い出しおったのですよっ!!
設計は指示図(設計図及び英語の説明文)を描いて、手配して、データ自体には一切触れない、とか決められたんです。
アホですかっ!?
部品のデータに穴一つ追加するにも、指示図を描いて手配ですよ!
自分でデータいじれば5分で終わる仕事が、30分掛かって手配で、しかも終わってデータくるのが次の日ですよ!!
その後、仕事の効率がガンガン下がり、残業がガンガン増えたのは言うまでもありません……。
私は、これで仕事を辞める事を決意致しました。
好きな仕事を奪われて、無駄な仕事を増やされては続けられません……。
……と、いうのが私の打算で進路を決めた結果です。
実は打算と妥協で進路を決めるほどリスクの高い事はないそうです。
人間、好きな事にならいくらでも努力できるけど、嫌いな事に対しては大した結果が残せないそうです。
好きなことがあるなら、思い切ってその道に進んでみようっ!!
まあ、そんなまとめです。
以上!!
ふたばの星 書道教室:http://cloud-star.jimdo.com/

