リベンジファイター
先週の土曜日、誕生日プレゼント代わりに相方Eが食事をごちそうしてくれた。
以前、相方Eが仕事で使って玉砕した(面子に問題あったらしい)リベンジマッチに付き合った際、書いたアンケートによって誕生日月に「夏のお料理のお知らせ」なるものが私に届いたのを見せた結果、相方Eも食べたいということで、ごちそうしてくれることになったのだ。
お店は豆腐料理が専門。
決してお安くない料金だが、お互いいい大人なんだし、年に一度くらいは贅沢だよと、おすすめの豆尽くし懐石を予約。
われわれふたりでどっかに行ったら、いつもこれくらいお金払って酒飲んでる気がするけどまあいいでしょう。
気の良いお世話係に当たったので、とても楽しくお料理をいただけた。
旅行した時など、仲居さんや店員の所為で気分台無しになることが少なくないから、今回は特に嬉しかった。
お世話係のお姉さんの親しすぎず、かつ優しい配膳と解説が心地よかった。
誕生日だと言うと、竹の繊維で出来たタオルハンカチをいただき、おまけに記念写真を撮ってくれた。
色々な豆腐料理を楽しんだのだが、得にわれわれが食い付いたのはマーボー豆腐。辛すぎず、豆の香りもきちんとした豆腐の味が絶品だった。海草で作った春雨のようなものの食感も楽しかったなぁ。
相方Eのリベンジに付き合ううちに、色んな事を体験させてもらっている。
自分では進んでしようとしない事ばかり。
それ自体がプレゼントだと思う。
感謝してます、相方E。
でも、そんな貴重な体験には必ず犠牲(主に天候)が伴っている気がするのは何故ですか。
この店に初めて連れて行ってもらった時は大雪が降ったし、USJに行けば雨、城崎にカニ食いに行った時も大雨、……他にも何かあった気がするけど、晴れる事があったらカンカン照りなど、まともな天候に恵まれていないような。
ま、楽しいから良いんですけどね!

↑旅行会社のくじ引きで宿泊券をゲットした相方Eに連れてってもらった時。雨ザーザー。
以前、相方Eが仕事で使って玉砕した(面子に問題あったらしい)リベンジマッチに付き合った際、書いたアンケートによって誕生日月に「夏のお料理のお知らせ」なるものが私に届いたのを見せた結果、相方Eも食べたいということで、ごちそうしてくれることになったのだ。
お店は豆腐料理が専門。
決してお安くない料金だが、お互いいい大人なんだし、年に一度くらいは贅沢だよと、おすすめの豆尽くし懐石を予約。
われわれふたりでどっかに行ったら、いつもこれくらいお金払って酒飲んでる気がするけどまあいいでしょう。
気の良いお世話係に当たったので、とても楽しくお料理をいただけた。
旅行した時など、仲居さんや店員の所為で気分台無しになることが少なくないから、今回は特に嬉しかった。
お世話係のお姉さんの親しすぎず、かつ優しい配膳と解説が心地よかった。
誕生日だと言うと、竹の繊維で出来たタオルハンカチをいただき、おまけに記念写真を撮ってくれた。
色々な豆腐料理を楽しんだのだが、得にわれわれが食い付いたのはマーボー豆腐。辛すぎず、豆の香りもきちんとした豆腐の味が絶品だった。海草で作った春雨のようなものの食感も楽しかったなぁ。
相方Eのリベンジに付き合ううちに、色んな事を体験させてもらっている。
自分では進んでしようとしない事ばかり。
それ自体がプレゼントだと思う。
感謝してます、相方E。
でも、そんな貴重な体験には必ず犠牲(主に天候)が伴っている気がするのは何故ですか。
この店に初めて連れて行ってもらった時は大雪が降ったし、USJに行けば雨、城崎にカニ食いに行った時も大雨、……他にも何かあった気がするけど、晴れる事があったらカンカン照りなど、まともな天候に恵まれていないような。
ま、楽しいから良いんですけどね!

↑旅行会社のくじ引きで宿泊券をゲットした相方Eに連れてってもらった時。雨ザーザー。
はじめての山鉾巡行
近畿圏に住んでいますが、京都の伝統行事はニュースで知るのみでした。
相方Eの仕事のコネで、葵祭、時代祭をクリアした近年、今年はいよいよ祇園祭です。

相方Eが手配してくれたおかげで、御池通の有料観覧席で優雅に観覧だ-!
わーいわーい!!
当日は日焼けしたくないから晴れないで欲しいなあ、雨も嫌だけどまだマシかなあ、何せ傘がさせないから曇が一番良いなあ、……などと言ってたらね、あのね、
雨ですよ。雨。ドジャーっと大雨ですってば。
止む気配まったくなし、まるでプールの中ですよ。
抜かりなく用意した(←相方Eが)雨ガッパを着込むも、そで口からフードの切れ目から大浸水でした。両手が白くふやけてた…久し振りに見たよ、自分の指紋。
山鉾は透明ビニールシートで保護されて、美しい飾り付けや人形がよく見えず、迫力ある辻回しも自分達の席からははるか遠く(ちょうど真ん中あたりだったんですよ)、どのみちこの雨でよく見えてないけどね~と泣き言ポツポツ。
晴れていたら、辻回し待ち(角を曲がるのに20分くらいかかってたと思う。後続の山鉾と山車と引く男衆が濡れ鼠になりながら渋滞)の間に朝食代わりのパンをもふもふ食べて、有料観覧席特典のパンフレットを広げて「この山車はこういう謂れがあるんだねえ~」なんて時間を潰せたのに。
もうほとんどの山鉾を観たと、勇気ある撤退をしたのは席について1時間半後。
お腹が空いて空いて仕方がなかったので、京都駅まで戻ってお蕎麦を食べ、更に大阪まで行って駆け込んだのはビアホールでした。
来年リベンジすっぞー!と吼える相方E。ビールぐびぐび。
来年て、平日だよ? 有休取るの?
それと、あなたの計画には自分も入っているのでしょうか…(汗)
相方Eの仕事のコネで、葵祭、時代祭をクリアした近年、今年はいよいよ祇園祭です。

相方Eが手配してくれたおかげで、御池通の有料観覧席で優雅に観覧だ-!
わーいわーい!!
当日は日焼けしたくないから晴れないで欲しいなあ、雨も嫌だけどまだマシかなあ、何せ傘がさせないから曇が一番良いなあ、……などと言ってたらね、あのね、
雨ですよ。雨。ドジャーっと大雨ですってば。
止む気配まったくなし、まるでプールの中ですよ。
抜かりなく用意した(←相方Eが)雨ガッパを着込むも、そで口からフードの切れ目から大浸水でした。両手が白くふやけてた…久し振りに見たよ、自分の指紋。
山鉾は透明ビニールシートで保護されて、美しい飾り付けや人形がよく見えず、迫力ある辻回しも自分達の席からははるか遠く(ちょうど真ん中あたりだったんですよ)、どのみちこの雨でよく見えてないけどね~と泣き言ポツポツ。
晴れていたら、辻回し待ち(角を曲がるのに20分くらいかかってたと思う。後続の山鉾と山車と引く男衆が濡れ鼠になりながら渋滞)の間に朝食代わりのパンをもふもふ食べて、有料観覧席特典のパンフレットを広げて「この山車はこういう謂れがあるんだねえ~」なんて時間を潰せたのに。
もうほとんどの山鉾を観たと、勇気ある撤退をしたのは席について1時間半後。
お腹が空いて空いて仕方がなかったので、京都駅まで戻ってお蕎麦を食べ、更に大阪まで行って駆け込んだのはビアホールでした。
来年リベンジすっぞー!と吼える相方E。ビールぐびぐび。
来年て、平日だよ? 有休取るの?
それと、あなたの計画には自分も入っているのでしょうか…(汗)
うまくいかないこともある
誕生日だった昨日、きょうだいのひとAがお寿司をごちそうしてくれた。
お互いの誕生日に美味しいものをごちそうしあうようになったてから、どのくらい経つのか。
きょうだいのひとAが自己都合でマイカーを廃車にしたので、遠出をして食べに行く事が出来なくなったが、まあ身近にも美味しいものやさんはあるものだ。
お寿司といっても、回転する御寿司やさんなのだか、ここはネタが新鮮で大きくてしゃりが好みなので、去年くらいから誕生日のごちそうはここにしてもらっている。
何より、皿が小舟に乗ってどんぶらこと流れて来るのが地味に楽しい。
ベルトコンベア上に皿をギュウギュウ詰めにして、カーブを行く時遠心力で飛び出したりしないかとヒヤヒヤすることがない(心配しすぎ)。
昨日、客はわれわれふたりと2、3組の家族連れしか居なかった。
握り担当のお兄さんひとりの声だけが、妙に響いていた。
「今日のお勧めは、北海道から来たとろサーモンとタイ!」
「同じくボタン海老!おおぶりで甘くて美味しいですよ~!!」
「ワサビ抜き、お好きなものをドンドンおっしゃって下さいねえ!」
「さーあ、美味しいお寿司はこ~ちらッ!!(入り口に向かって)」
かぶりつくようにして目の前から言われて、ハアとか頷くしかないわれわれ。
できれば茶わん蒸しと赤出汁以外で会話するのは避けたいチキンハート。
ある程度好きなネタ(流れて来るものオンリー)を食し、締めは大好きなハマチ(未食)でいきたいなと、行き過ぎる船に目をやるが…
いつの間にか、見た事ある皿ばかりが運ばれている。そして静かな店内。
ちょっと長州小力系の握り担当のお兄さんが居ない。
今日は彼ひとりを除いて握れる店員がいないようだった。
ここで妥協してまたマグロに行くもよし、もう少し粘って新たな皿が厨房奥から来るのを待つもよし…
さんざん迷って、勇気ある撤退をしようと最後の茶を啜ったその時、新たな客が立続けに3、4組入って来た。
意気揚々と小力兄さんが、厨房奥からメインステージ(握り場)に帰って来た。
「はい!ハマチですねぇっ!!」
注文を受けて握る小力兄さん。ハマチ、ハマチ!念が通じたのか!
「これならついでに何皿か握って流してくれるよ」とのきょうだいのひとAの予言は当たらず、次々と注文の品をこなしていく小力兄さんは、もうわれわれのことなど忘れてしまったようだった。あんなに構ってくれたのに…
失望するわれらの目の前を、しずしずと行く見た事ないネタの皿が。
乗っているのは1カンだけだし、食べられるんじゃないかなと思って手にしたそれは、ふかひれの煮凝りっぽいものだった。
「あ…」
ふかひれ大好きだけど、何で寿司になってるの。
しかも…あまり…その…うん…(泣)
ごめん、きょうだいのひとA。次回はこれ食べない事にするし、ちゃんと食べたいものを口頭注文するよ!
お互いの誕生日に美味しいものをごちそうしあうようになったてから、どのくらい経つのか。
きょうだいのひとAが自己都合でマイカーを廃車にしたので、遠出をして食べに行く事が出来なくなったが、まあ身近にも美味しいものやさんはあるものだ。
お寿司といっても、回転する御寿司やさんなのだか、ここはネタが新鮮で大きくてしゃりが好みなので、去年くらいから誕生日のごちそうはここにしてもらっている。
何より、皿が小舟に乗ってどんぶらこと流れて来るのが地味に楽しい。
ベルトコンベア上に皿をギュウギュウ詰めにして、カーブを行く時遠心力で飛び出したりしないかとヒヤヒヤすることがない(心配しすぎ)。
昨日、客はわれわれふたりと2、3組の家族連れしか居なかった。
握り担当のお兄さんひとりの声だけが、妙に響いていた。
「今日のお勧めは、北海道から来たとろサーモンとタイ!」
「同じくボタン海老!おおぶりで甘くて美味しいですよ~!!」
「ワサビ抜き、お好きなものをドンドンおっしゃって下さいねえ!」
「さーあ、美味しいお寿司はこ~ちらッ!!(入り口に向かって)」
かぶりつくようにして目の前から言われて、ハアとか頷くしかないわれわれ。
できれば茶わん蒸しと赤出汁以外で会話するのは避けたいチキンハート。
ある程度好きなネタ(流れて来るものオンリー)を食し、締めは大好きなハマチ(未食)でいきたいなと、行き過ぎる船に目をやるが…
いつの間にか、見た事ある皿ばかりが運ばれている。そして静かな店内。
ちょっと長州小力系の握り担当のお兄さんが居ない。
今日は彼ひとりを除いて握れる店員がいないようだった。
ここで妥協してまたマグロに行くもよし、もう少し粘って新たな皿が厨房奥から来るのを待つもよし…
さんざん迷って、勇気ある撤退をしようと最後の茶を啜ったその時、新たな客が立続けに3、4組入って来た。
意気揚々と小力兄さんが、厨房奥からメインステージ(握り場)に帰って来た。
「はい!ハマチですねぇっ!!」
注文を受けて握る小力兄さん。ハマチ、ハマチ!念が通じたのか!
「これならついでに何皿か握って流してくれるよ」とのきょうだいのひとAの予言は当たらず、次々と注文の品をこなしていく小力兄さんは、もうわれわれのことなど忘れてしまったようだった。あんなに構ってくれたのに…
失望するわれらの目の前を、しずしずと行く見た事ないネタの皿が。
乗っているのは1カンだけだし、食べられるんじゃないかなと思って手にしたそれは、ふかひれの煮凝りっぽいものだった。
「あ…」
ふかひれ大好きだけど、何で寿司になってるの。
しかも…あまり…その…うん…(泣)
ごめん、きょうだいのひとA。次回はこれ食べない事にするし、ちゃんと食べたいものを口頭注文するよ!
ロマンス
今年の4月の終わりくらいだった。
帰宅途中の電車の中だった。
その日、職場の同僚に何度目かの大いなる失望を味わい、
気持ちがとてもささくれだっていた。
イライラしながら、半ばふて寝のようにして座席に沈み込んでいた。
降りる駅の一つ手前だったと思う。
座る自分のすぐそばのドアが開き、誰かが乗り込んで来た。
男子高校生と女子高校生のふたり連れ。
彼等はそのまま空いた席ではなく、開いたドアの向いのドア付近に静かに歩いて行った。
イライラしていた自分は、とくに彼等に気を払わなかった。
それどころではない。
明日もまたあの間抜け面と向き合って仕事をしなくてはいけないのだ。
何とか気持ちを落ち着けたいのに。
焦るほどに募るいら立ちは、どうしようもなく。
近くで、緊張した若い声が聞こえた。
「あ、でも電話なんかしたら、迷惑…かな」
男子高校生が、うつむき加減につぶやいた。
ほぼ間を置かずに、別の若い声がした。
「いいえ、そんなことないです」
女子高校生が、かぶりを振って答えた。
そんな彼女の様子に、彼が嬉しそうに言った。
「…ありがとう」
ほっとした声だった。
多分、今年入学したばかりの後輩(女の子)と、その先輩(男の子)だろう。
まだ親しいわけではない、お互いを探るような、でも、甘酸っぱく爽やかな空気。
メールではなく、電話というのが何だかイイな、と思った。
今時、こんな会話を電車のなかで聞けると思ってなかった。
いつの間にかイライラはどこかへ消えてしまった。
偶然同じ車両の近くに居合わせただけの、彼等に救われた。
こんな事がいつもあるとは思えないけど、あると良いなと思う。
帰宅途中の電車の中だった。
その日、職場の同僚に何度目かの大いなる失望を味わい、
気持ちがとてもささくれだっていた。
イライラしながら、半ばふて寝のようにして座席に沈み込んでいた。
降りる駅の一つ手前だったと思う。
座る自分のすぐそばのドアが開き、誰かが乗り込んで来た。
男子高校生と女子高校生のふたり連れ。
彼等はそのまま空いた席ではなく、開いたドアの向いのドア付近に静かに歩いて行った。
イライラしていた自分は、とくに彼等に気を払わなかった。
それどころではない。
明日もまたあの間抜け面と向き合って仕事をしなくてはいけないのだ。
何とか気持ちを落ち着けたいのに。
焦るほどに募るいら立ちは、どうしようもなく。
近くで、緊張した若い声が聞こえた。
「あ、でも電話なんかしたら、迷惑…かな」
男子高校生が、うつむき加減につぶやいた。
ほぼ間を置かずに、別の若い声がした。
「いいえ、そんなことないです」
女子高校生が、かぶりを振って答えた。
そんな彼女の様子に、彼が嬉しそうに言った。
「…ありがとう」
ほっとした声だった。
多分、今年入学したばかりの後輩(女の子)と、その先輩(男の子)だろう。
まだ親しいわけではない、お互いを探るような、でも、甘酸っぱく爽やかな空気。
メールではなく、電話というのが何だかイイな、と思った。
今時、こんな会話を電車のなかで聞けると思ってなかった。
いつの間にかイライラはどこかへ消えてしまった。
偶然同じ車両の近くに居合わせただけの、彼等に救われた。
こんな事がいつもあるとは思えないけど、あると良いなと思う。