自死した父と弟は、「誰よりも優しかった」と書いた。
そして自死遺族の方々のブログに知り合って、やはり、皆、総じて「誰よりも優しかった」ことを確信した。
そして今になって改めて思う。
自死を選択した大切な人は、「誰よりも優しかった」し、
そして、「誰よりも頭が良かったのだな」と。
ここで言う「頭が良い」というのは現代教育のことでは無い。
現代教育はただ暗記力と公式を基にした応用力が求められるだけ。
本当の頭の良さは、「人間」としての枠組を超えて、
「生物」として
この世界とは何ぞや?
宇宙とは何ぞや?
森羅万象
色即是空
という真理に疑問を求めることだと思う。
だって、僕たちが生きている地球、宇宙、未だに何もわかってないんだぜ?
地球は太陽系で太陽系は銀河系に属していて銀河系はアンドロメダ星雲に属していて
宇宙にはアンドロメダ星雲のような星界が無数にあって…
宇宙の起源はビッグバン?
では宇宙が誕生する前は?
その前は「無」だった?
「無」って何やねん!?
…
それは人生の早い段階で、誰しもが疑問に持つ。
でも、「考えたって意味がない」と、良くも悪くも早晩考えることを諦めて、思考停止する。
普通の人間は、考えるのを止めて、割り切って、目の前の生活、学業であったり、仕事に集中する。
今になって思う。
この世界を発った大切なあの人は、誰よりも「頭が良かった」んだなと。
鳥は「飛ぼう」と思って飛ばない。
人間以外の生物は「生きよう」と思って生きている訳ではない。
ただあるがままの命を全うしているだけ。
一部の生物を除いて殆どの生物は「貯蓄」をしない。
何故なら、「今」が全てだから。
明日には死んでいるかも知れない。
明日どころか、12時間後には車に轢かれて死んでしまうかも知れない。
12時間後どころか、6時間後には死んでいるかもしれない。
6時間後どころか…
「今」
「ここ」
「次は無い」
僕はそんな思いで生きていたことはひと時さえもない。
「また次があるさ」
そう思って生きていた。
「明日電話しよう、明日返信しよう、明日連絡しよう、明日部屋に様子を見に行こう」
そう思って取り返しのつかない致命的な失敗をした。
今思えば、その前に、胸騒ぎはあったんだ。
でも、ただ、何の根拠も無く、
「明日行こう」
「いつもと変わらない明日がある」と思っていた。
何故、「そんな明日がある」と思い込んでいたのだろう?
なるほどね。
森羅万象
色即是空
「時間は存在しない」と教えてくれたんだね。
鳥は「飛ぼう」と思って飛ばない。
僕たちも「呼吸をしよう」と思って呼吸しない。
「生きる」ということも、そういうこと。
「生きる」ことは自然現象であり生理現象。
そこに疑問を挟む余地さえ無いと思っていたけれど
そこに疑問を持ったあなたは、
やっぱり「頭が良かった」んだね。
自分がどういう形で
今のこの世界の人生を終えるかわからないけれど
父と弟に一秒でも再会できるなら
どんな地獄に行っても良いよ
どんな地獄でもパラダイスだよ
一秒でも再会できたなら