昨晩の件では、皆様にご心配をおかけしましたが、無事に寮の風呂場より部屋に帰還いたしました。
また、皆様の応援(謎)により、めでたくポールポジション、もとい、ベストポジションを抑えることができましたこと、御礼と共に、ご報告いたします。
ありがとうございました。
ま、単に、あの時間帯ゆえか、一人しか入浴しておりませんで、その方も丁度出るところだったようだのです。
今日は、どっちだ?
(あしたのジョー風味)
と、さて。。。以下、今日の本題です。
社員食堂の麺コーナーでは、客が来てから麺を暖めて給仕してくれます。
湯きり網が6個ほど掛けられるようになっている釜に、順番に冷凍の麺を入れて暖め、湯きりしてから椀に入れて、寄越してくれるのです。
客は、受け取った場所で、天ぷらや揚げ玉を自分の好みでトッピングした後、少し離れたところにある汁マシーンで汁を入れ、そこからテーブルに運んで食す、という流れになっています。
多少のずれはありますが、
沸かしている時間 + 冷凍麺を網に入れる時間 + 給仕する時間
= 客がトッピングする時間
くらいなペースです。
給仕のおばch、もとい、ご婦人は、そのペースを把握しているようで、最初の麺を投入して、少し間を空けてからもう一つ投入、その後最初の麺を取り出す直前に3つ目の麺を投入して、最初の麺を湯きりして渡します。
その頃には、二つ目の面が茹で上がる頃になるので、4つめの麺を入れて、2つ目の湯きりに入る、というサイクルで回すことができるのです。
ここまではいいのですが、ひとり、効率化に不満を持った給仕員がいました。
おそらくその人は考えたのです。
このサイクルでは、麺を茹でている時間が勿体無い気がする。
湯きりは片手でできる作業。ならば、いっぺんに二人前の麺を茹でて、両手で湯きりをしたら効率が上がるのではないだろうか。
そうすれば、お客様が待つ時間が少しでも短くなるはずだ。
彼女の目論見は成功した。
両手で湯きりできるじゃないか。
ほら、いっぺんに二人分の椀を出すことができるではないか。
やった、高効率化を達成したわよのさ!!
彼女の勝ち誇った顔は、他の作業者を感動させた。
しかし。
実は、最初のサイクルは、前の客がトッピングを終えて汁マシーンに向かうころ次の麺入り椀が出てくる、というペースとなり、スムーズな給仕となっていたのです。
そして、最初の式にはもう一つの項がありました。
客がトッピングする時間=湯きりする時間
つまり、せっかく努力して、左右で同時に実施するというある種の危険を冒してまで二人分をいっぺんに給仕することに成功したのにも拘らず、客は、前の客がトッピングが終わるまで、自分の椀に手を出せないのです。
せっかく温めた麺を、客が手にするまでにわずかな時間ではありますが、冷ましてしまうのです。
一つずつ丁寧にやるよりも、両手でトリッキーな技を使うことによって、給仕員の高効率化は果たせましたが、客には伝わりません。むしろ、悪い方向に傾いています。
しかし、高効率化を発見した給仕員は、そのことに気付いていません。
3杯目の椀を出そうとしたとき、2杯目の椀がまだおいてあるのを見たとき、トッピングする客がモタモタしすぎ、とでも思っているのかもしれません
ふと、以前、業務上のセミナで教わった言葉を思い出しました。
顧客志向
ユーザーオリエンテッド、と講師は発音していましたが、お客様の志向をベースに、設計し、製造し、接する、というマーケティング寄りの考え方です。
それを忘れ、自己満足な志向に陥ってはいけないのです。
この給仕員は、客のペースを考えず、自分だけの効率化を図ったのです。
その結果、不安定なだけの派手なパフォーマンスだけとなり、客に当たる印象は変わらないか、悪い方を向いてしまいました。
努力は、どんな努力であっても結果として自分のためになるという考えは、間違っていないと思います。
しかし、目的を正しく考えないと、他人に損失を与えかねません。
その努力は、誰のため?
特に業務においては、そのことを、常に念頭において切磋琢磨したいものですね。
今日はそれだけ。