TVで観たのも、たまたま点いていたから、でしたが、観てみて後悔しました。
映画は前後編に分かれての作品で、特に後編の騙しあいは、秀逸でした。
計算され尽くされた罠にかけるも、その一方で誤算が生じ、互いに大きな損失を生む結末。
後で知ったのですが、原作とは違う結末(知っていますが実は読んでいないw)だそうで、原作を読んでいても読んでいなくても楽しめた作品ではないのかと思います。
それ故に、映画だけの結末を表現する作品が必要だったのかもしれません。
そんな意味も含め、終焉を取り扱っていると感じた映画。
それが、L Change the world です。
原作のLと、原作に登場する第二のL。それに加えて、映画だけに存在しうる第三のLの登場です。
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死神との契約において、残された時間は14日間。
キラとの戦いにおいて、僅かな誤算により命を絶たれたワタリの死を弔い、可能な限りの事件を解決することに時間を費やしていたL。そんな彼の元に、ワタリ宛ての電話が鳴った。
タイのとある村にてバイオウイルスが流行し、その隠匿を図るかのように、某国がその村を焼き払っている最中、ワタリ出資の孤児院出身Fがタイ人の少年 BOY を、日本に送り届ける算段を組んでいたのだ。
一方、アジア感染症センターから流出したウイルスであることを知った所長の二階堂は、それが軍事利用されることを知り、ワクチンと製造データを焼却してしまう。
化学兵器とは、ワクチンとセットにして初めてその要件を満たす。見方をも殺傷してしまうウイルスの場合、兵器としての価値を失うのだ。
そして、自らそのウイルスに感染し、ワクチンを永遠に放り去る挙動にでた。
しかし、裏に「人類削減計画」を掲げる環境保護団体『ブルーシップ』は、残されたウイルスの利用を諦めなかった。
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本編とは直接関係のないストーリで、一部の登場人物と、死神との契約の部分以外は、まったくの別の作品です。
デスノートに比べると、駆け引きのレベルは低く、意外な展開もなく、なんとなくだらりとした作品で、その緩慢さを映像の派手さ(爆発シーンや変にリアルな死体など)で締めつける、いわゆるB級映画の手法を使っています。
構成やら演出もなんだかいい加減というか、筋が通っていないというか、妙なところがたくさんあります。
たとえば、飢えた BOYがLの施設内で見つけたポテトチップを貪り食うシーンがあるのですが、食料が少ない貧困環境で育った子供が、食い散らかしながらモノを食べるのか?
そもそも、なぜ袋に入ったポテチが食料だと判別できたのか?
感染から発症までのスピードが、村人が非常に遅いのに対し、Fなどの重要人物だけがやたらと早かったり、そのくせ、最後の九条さんはなかなか死なない(笑)。
二階堂所長の断末魔の叫びのシーンは、あきらかにC級ホラー。演出ミスとしか思えない。
まぁ、本編を冗長としないための面白くする手段として敢えて原作とは異なる結末にしてしまったために生まれたスピンオフ作品ですが、逆に言えば、展開にいささかの不安も感じない、安心して観ることができる作品です。
もちろん、完成度が低い(低すぎる?w)わけではありません。
死神の契約というキーワードで合点がいきますので、映画として大きくは、問題ないでしょう。
生死に関する設定にはそれなりにまとまりもありますし、Lの最期の一言も感動です。
涙もろい私は、ここでもポロリですw
ただ、敢えて、ひど過ぎるなと思ったのが、南原清隆と工藤夕貴の演技の下手さ(笑)。加えて、ブルーシップのメンバー(特にナイフ女w)も、学芸会並みです。ファンでなかったら許せないくらい、ぶち壊しに近い演技です。
そんな目で見ると、確かに、大御所のハズの高嶋政伸や平泉成も、ワザとやってるもんね~的な嘘くさい演技ですし、役者の別方向のモチベーションが伺えます・・・とは、深読みしすぎですかな?
そんな中でも、松ケンはともかく、福田麻由子ちゃんの演技は絶妙にウマいです。
真面目なんですな。
なお、滅多にこういうことは書きませんが、この作品は、是非にってほどのオススメ作品ではありません。
話題つくりに、どうでもいいかなって感じで、ご覧ください。
まとまりがなくなりましたが、今日はここまで。
L change the WorLd [通常版] [DVD]
出演: 松山ケンイチ, 工藤夕貴 監督: 中田秀夫