景色も雲も移って
夢の時間が長くなる
どうしようもないくらい
でも、どうにもならない
だから
黙々と塗りつぶしていた
それでも全然足りなくて
まだ続きがあるから
ペンキまみれの手で
冷たい秋風に紛れて泣いた
いつもこんなときは
決まって思う。
だけど言わない
だけど


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じきになくなる
あと数ヵ月?数年?
そうしたらこんな
強い雨の夜も容易く
抱えた膝も
淡い記憶も
窓の隙間からやってくる
黒いこれも。
小さな嘘を永い先へ
あの川へ流して
そこへ立つ僕へ送る
呆然と置き去りにされた
あの時間を動かすんだ
いつかここへ


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風に流されている
そのくせ
強い意志を持って
自由自在に変わっていく
そっと入ってきて
平然と出てゆく
振り返りもしないんだ
高みから僕をわらってる


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