季節はずれな天気雨
おおきな虹
冬を忘れる暖かさ
気がつけばもう雪花
僕の前で雪風をよけて
君の温度が下がって
それでも暖かいのは
いまが冬だから
初めて寒いのも悪くない
なんて単純に思う
芯まで冷えた指で
緩い手紙を書いてみる
包まる腕の熱さを
どれほど
それに救われたのかを
どうしても伝えたくて


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たまたま運良く
ここにこうして
僕たちはいるんだ
今朝降っている
雨の奇跡
僕のなかにいる
君の奇跡
そしてこの傷を
ひとつずつ
舐めて味わい
確かめて
僕より傷ついてくれる
奇跡。


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なんの損得勘定もなく
無心に
迷いも躊躇いもせず
真っ直ぐに
あの日から初めて

飛行機雲が3本
連なる山並みが
いつもと違う



雪の匂い
もうこんな季節。
君を置いて時間は流れる
愛しい哀しいも
いつのまにか流れて
その感覚を捕まえるのは
難しくなった
冬の寒さに澄む空に
浮かぶ月は変わらずに美しいけれど
泣けたのはもう昔のこと
ぬくい居場所を手にいれた僕に
あの美しさの意味は

振り切って進む力を心を
さりげなく激しく
とても穏やかに
揺るぐことなく


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