表紙とタイトル見た時の期待通りの作品でした。
色々と思い当たる事が多すぎて胸をゆっくりと締め付けられている気になりました。
冒頭にこの物語の結果が描かれ、そこから過去を振り返る展開になります。
まだ救いのある未来が待っている事がわかっているので読み進められましたが精神を消耗しました。
自戒も含めてんるんですけど眩しすぎる子どもの才能って文字どうり目をくらます、良くも悪くも変わってしまう大人を近くで何人もみてきました。
高いレベルのスポーツの世界にいる事が必ずしも幸せにはつながらない事、自分の人生を生きる事、この事を肝に銘じておかないと指導者も親も心が持ちません。
選手生命という言葉がありますけどアスリートは2つの命を持っている。
子どもの死を親が見届けるのは最大の親不幸などとも言いますが、子供がスポーツを辞めるという一つの死に親はいつか直面しなきゃならない。
心構えのためにもアスリートに関わる大人に読んでほしい作品です。