クラウドソーシングサービスを手がけるランサーズがグロービス・ベンチャー・パートナーズとGMO Venture Partnersから合計3億円の出資を受けた。(http://japan.cnet.com/news/business/35032270/)米国では数年前からクラウドソーシングサービスが広まっていて、ElanceやoDesk等で生計を立てている人も多い。一方で、日本では、ようやく昨年後半からクラウドソーシングが広まってきたようだ。

同社がLancersのサービスを立ち上げたのは5年前の2008年。だが、急激に環境が変化してきたのはここ2年の出来事だという。「2011年夏から案件、会員ともに一気に増えてきた。特に2012年夏以降は周囲の雰囲気も変わってきている」(秋好氏)。

米国では元々業務のアウトソーシングの文化があり、企業は様々な業務を外部に委託して自らはコア業務に徹するというスタンスが一般的だ。日本では以前は業務を外出しするのはけしからんという雰囲気があったが、企業側もそんなことを言っていられないような状況になってきたのだろうか。また、労働者側も企業に寄っかかるのではなく、自らの力でフリーランサー的に働くことを選ぶ人々も増えてきたのであろう。

このような流れを受けLancersはユーザー数13万9千人、累計仕事依頼総額が72億円になっているという。単純計算するとミスリードになってしまうかもしれないが、あえて総額をユーザー数をで割ってみると一人あたり報酬額は5万円ちょっと。恐らく多くの依頼が舞い込んでいる人はクラウドソーシングで稼げている状況かも知れないが、他の人にとってはこれだけで生活できるような規模ではまだ無いと感じられる。個人の働き方を一変させる可能性のあるクラウドソーシングとは言え、実際にはまだまだ課題があるのだろう。
 だが、業界での認知度の向上を実感する一方で、「クライアントの認知度はあまり変わっていない。まだまだ使われていない」と危機感も募らせる。今後は3つの取り組みを通じて、認知度向上、案件数増加を狙う。

 また並行して、業界のルール作りにも積極的な姿勢を見せる。「特にこの半年、リーガルチェックをはじめとしてさまざまな取り組みをしてきた。また、2011年頃から言われるいわゆる『ステマ(ステルスマーケティング)』の案件を防止する対策なども実施してきた」(秋好氏)


労働力の取引には非効率な部分がまだ多く残っていると思っているが、これを効率的にすることができる手段の一つがクラウドソーシングだと考えられる。やりたい・できる仕事の探索、労働条件の交渉等などがもっと効率的になることによって失業率の低下、賃金の向上などが実現できるはずである。ランサーズや昨年伊藤忠テクノロジーベンチャーズ等から資金調達したクラウドワークスには国内のクラウドソーシングの裾野を広げることを期待したい。近いうちに自分でもクラウドソーシングで仕事を請け負ってみようと思う。