今年は梅仕事をお休みします
梅の実が少しずつ大きくなるこの季節。
毎年、庭の梅の様子を見るのを楽しみにしているのですが、
今年は少し事情が違いました。
昨年、木の状態を整えるために
少し強めに剪定をしたこともあり、
葉っぱは元気いっぱいなのに肝心の実がなかなか見当たりません。
「自然って思い通りにならないものだなぁ」
そんなことを感じながら眺めていました。
とはいえ、まったく実らなかったわけではありません。
数えてみると約600gほど収穫できました。
例年のように梅干しや
梅シロップをたくさん作れる量ではありませんが、
それでも立派な恵みです。
実はこの梅、実家の母のもとへ送りました。
数年前、
「もう梅仕事は卒業かな」
と言っていた母。
ここ数年は体調への不安もあり、
梅を漬けることから離れていました。
ところが春に帰省した時、
「ストックしていた梅干しがなくなりそうだから、やっぱり漬けたい」
と言うのです。
その言葉を聞いた時、なんだか嬉しくなりました。
梅干しが欲しいということよりも、
「やってみよう」
と思える気力が戻ってきたことが嬉しかったのです。
年齢を重ねると、
できなくなることに目が向きがちです。
でも実際には、
少し休んだからこそ、またできるようになることもあります。
以前とは違う形かもしれません。
量も少ないかもしれません。
それでも、
「もう無理だと思っていたことに、もう一度向き合ってみる」
そんな力が戻ってくることもあるんですね。
そう考えると、今年の梅は少なくても
意味のある収穫だったような気がします。
そして私はというと……
2000年の初夏から、
ほぼ毎年続けてきた梅仕事を今年はお休みすることにしました。
「やらなければ」
ではなく、
「今年はゆっくり休もう」
と思えたことも、
今の自分には必要な選択なのかもしれません。
来年はどんな実りになるでしょう。
母の梅干しの出来上がりも楽しみにしながら、
今年は葉を茂らせる梅の木を静かに見守ろうと思います。
梅仕事関連過去記事













