含金染料と漂白剤の関係性とは? | クリーニングかんだ&メルモ  不入流(いらずりゅう)の師範 3代目奮闘記

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皆さんこんばんは。今日も頑張りました。

さて、本題へ。

縞柄のワイシャツに漂白剤を使用して洗濯すると、縞柄部分の繊維が脆化し破れてしまうことがあります。

これの原因は漂白剤と染料の関係にあります。

漂白剤は酸化漂白剤、還元漂白剤の二つに分けられ、酸化漂白剤はさらに「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」に分けられます。

酸化漂白剤は漂白剤から発生する酸素で色素を酸化分解し、還元漂白剤は色素から酸素を奪い分解し漂白します。

ここで縞柄部分の脆化を引き起こすのが「酸素系漂白剤」です。

縞柄部分を金属錯塩型染料(含金染料)で染色した製品を酸素系漂白剤で洗濯すると、染料中の金属が触媒となり多くの過酸化物が発生し繊維を脆化していきます。

酸素系漂白剤を使用し、事故が起こりやすい製品は次のようなものがあります。

金属錯塩型染料(含金染料)を部分的に使用している綿製品(縞柄、プリント柄)

金属プリント(銅、亜鉛を含む)をした綿製品

金属の付属(ファスナー、釦、鳩目等)がある綿製品

では、これらの事故を防ぐにはどのようなことをすればよいでしょうか?

製品の取扱注意表示に「酸素系漂白剤の使用禁止」があるかないかを確認する。

酸素系漂白剤の注意書きをよく読み、使用濃度、温度、時間を厳守する。

金属製の付属があれば酸素系漂白剤を使用しない。(特に錆びている場合)

一方、アパレル側でも生地に金属錯塩型染料(含金染料)を使用している場合は、積極的に「酸素系漂白剤の使用禁止」の取扱注意表示を付けてほしいものです。

含金染料の使用はなるべく禁止にしてほしいです。

使用した場合は、「含金染料使用製品」と記載してほしいです。

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