どんなワイシャツも縮む? | クリーニングかんだ&メルモ  不入流(いらずりゅう)の師範 3代目奮闘記

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東京杉並区・世田谷区で創業60年以上のクリーニングかんだ・クリーニングメルモを営む3代目の経営や技術(しみぬき・洗い)等についてのお話。ご相談も承ります。

皆さんこんばんは。明日も頑張ります!

さて、本題へ。

ワイシャツの構造、芯のお話で、現在販売されているワイシャツの90%近くはトップヒューズ芯です。

樹脂で接着させており、ふらし芯に比べ、縫製が容易で、半永久芯とも呼ばれるほど、しっかりした仕上がりとなります。

低コストで、品質も安定しますので、やはりトップヒューズになってしまいますね。

トップヒューズ芯は樹脂で接着しておりますので、高温になると溶け出します。

我々の現場ではワイシャツを高温で濡れ掛けします。

ちょうど、その温度がトップヒューズ芯の樹脂が溶ける温度とほぼ一緒です。

通常は、160~170℃(蒸気圧 0.6MPa 前後)だと思います。

コレが問題なんですね。変形・収縮、樹脂のシミ出しの原因となります。

それじゃあ、どううすれば良いのか?

温度(蒸気圧力)と時間を調整することで、収縮率を抑える事が可能になります。

JIS規格、±3%の幅に納めれば問題は少なくなります。

『どんなシャツでも縮む!』ので、縮みをゼロにすることは無理ですが、

その収縮率をプレスの際の工夫で、低減することは可能です。

某企業での、テストの結果

【温度140℃(蒸気圧 0.4MPa前後)、時間20秒】

これで、かなり縮みが抑えられるデータが提示されました。

なるほど、納得です!

【まとめ】

①収縮の原因は高温と過乾燥です。シャツに合った温度と時間を設定しましょう!

②ネットを使ったり、洗浄時には必ずクールダウンを掛けて、シワを防止しましょう!

③糊も酢酸ビニルだけではなく、PVAタイプのものや、天然糊にシリコンを加えたりするのもひとつの方法。

不入流の師範が施す魔法のしみぬき・復元加工が出きるお店。10年以上前のシミも落とせる技術をもっています。染色補正も出きるお店。

当店では、郵送・宅配便でのクリーニングやしみぬき等を受付けております。一味違うクリーニング・しみぬき等をお試し下さい。

また、下記のアドレスでしみぬき相談を行っております。

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