「来年はハタチか…嫌だな」
娘がつぶやく。娘は、年度明けすぐに誕生日だ。ちょうど1年切ったところ。

娘はいつも、「こんなに経験値を積んでない人が大人なんて、気持ち悪い!」と、しきりに言う。18才になった時も、成人になってしまったと大騒ぎだった。またその話か、と思ったら、今回は違った。


「禁酒と禁煙の人生が始まるんだな」 


…は?


「今までは、お酒もタバコも法律で禁止されてて、してはいけないことだった。でもハタチになったら、してもいいけど、しないなら自分の意思でってことでしょ。選択権与えられるのって、すごい苦痛」


ほう…よくそんな考えが思いつくな。「飲めたり吸えたりするようになるけど、私はいいや」でよくない?


飲んでもいい、でも飲まない

吸ってもいい、でも吸わない


このワンクッションが、ものすごいストレスなんだそうだ。禁止されてた方が楽だ、頼むから選択権を与えないで欲しい、と。もうなんか発想が違う。


突然の禁酒禁煙発言に、結構ビックリしてうまい返しができなかった。「嫌ならしなければいいだけだよ…」と正論で返してしまう。


19才になったばかりなのに、今から悩み始めてどうするんだ。悩んでも法律は変わらないし、そこまで思い詰めることじゃない。


こうやって、娘は他の人が思いつかないような思考で、次々とストレスを溜めているんだ。そりゃただ生きるだけでキツくなるよね…。