1ヶ月前、海外で
わし鼻形成術(鼻骨々切り幅寄せ術含む)
斜鼻修正術(鼻中隔軟骨切除含む)
寄贈軟骨による鼻中隔延長術
を受けたのですが、
・鼻先、鼻柱のツッパリ感が著しい
・鼻先の皮膚が赤くなった
・鼻先が違和感を感じる程度に高い
・「ウ」「イ」の発音時、鼻先が突っ張り、痛い
・アップノーズ
・会う人、全員に高さを指摘される
と、生活に支障があり、修正希望で来院されました
MRI検査を行ったところ、
術前説明を受けていない異物である
人工真皮を鼻尖頭側~鼻背部と
鼻柱部に留置されていたことが、
判明しました
↓MRI矢状断画像
寄贈軟骨による鼻中隔延長術で
高くなった鼻尖と、
鼻背の高低差を埋めるために
鼻尖頭側から鼻背にかけて人工真皮が留置され、
また鼻柱部の人工真皮は、
鼻柱が下降したように見せるために
留置されたと考えられました
当院受診後、
自宅にて数回の鼻出血を認めました。
出血は寄贈軟骨が留置された部位で、
菲薄化した鼻中隔粘膜からでした
↓右鼻孔内出血部位
鼻中隔部粘膜が寄贈軟骨で伸展され、
脆弱になっており、
出血の治療は異物である寄贈軟骨摘出が
第一選択でした
手術は以下の通りでした
・鼻中隔部寄贈軟骨全摘
・人工真皮全摘
・ハンプ減量部の凹凸修正(鼻骨修正)
・上外側鼻軟骨部オープンルーフ閉鎖術
・下外側鼻軟骨修正術
・鼻背側細片耳珠軟骨移植術
・鼻尖部耳珠軟骨移植術
海外での手術から修正術までの
日数は47日でした
↓術前 正面
海外で斜鼻修正術を
受けたらしいのですが、
偏位は残ったままでした
↓術後6ヵ月後
斜鼻修正は、
鼻骨再骨切り術、
鼻中隔部に肋軟骨移植術が必要であり、
患者様への負担を考え、行いませんでした
延長部全摘では、
鼻孔縁が挙がる傾向にありますが、
下外側鼻軟骨修正術+耳珠軟骨移植術によって
修正後、鼻孔縁は挙がりませんでした
↓術前 斜位①
↓術後6ヵ月後
鼻尖の突出は軽減しました
↓術前 斜位②
↓術後6ヵ月
下外側鼻軟骨修正で、
鼻翼退縮(鼻翼が頭側に挙がることです)が
改善しました
↓術前 側面
↓術後6ヵ月
延長部全摘では、
鼻唇角が開くケースが比較的多いのですが、
下外側鼻軟骨の移動で
アップノーズを防ぐことができました
↓術前 側面
↓術後6ヵ月
延長軟骨全摘で
上口唇の動きは改善しました
寄贈軟骨全摘によって、
術前に認めた激しい鼻出血は
消失しましたが、
術後6ヵ月、鼻をかむと時々血液が
ティシュペーパーに付着するようで、
今後鼻粘膜の回復を待つ必要があります
この患者様は
初診が術後1ヶ月だったのですが、
修正を決意するのに2~3日であり、
初診から27日で修正術を
お受けになりました
人工真皮が下外側鼻軟骨頭側に
接しており、同部位は強固な瘢痕で
剥離が困難でしたが、
過度な延長でありながらも
初回手術から47日であったため
下外側鼻軟骨の萎縮は小さく、
鼻孔縁が挙がらず、鼻唇角も広がらなかったと
考えます
しかし術後30日程度でも
瘢痕の増殖が著しく、
それに伴って拘縮と
血行障害による下外側鼻軟骨の
萎縮が著しいケースはあります。
その場合は修正後、
鼻孔縁が挙がることが多いと感じます
ー手術料金ー
・延長保存軟骨全摘術
440,000円(税込)
・人工真皮全摘 2部位
330,000円(税込)×2
・ハンプ修正+オープンルーフ修正+細片耳珠軟骨移植術
880,000円(税込)
・下外側鼻軟骨形成術+耳珠軟骨移植術+修正加算
880,000円(税込)
別途術前検査料、診察料、
麻酔・薬剤料金がかかります。
**2024年1月時点の料金です
銀座すみれの花形成クリニック
院長 横山才也
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
日本形成外科学会専門医
日本形成外科学会 美容外科分野指導医
ホームページ
http://ginza-sumirenohana.com/
手術サテライト
https://ginzasumirenohana.wordpress.co